いつまで歌えるんだい、岡野昭仁
音楽は好きだろうか。
私は無論、大好きだ。
小学校の音楽の時間は勝手に教科書を読み進めて知らない曲に心を踊らせたし、授業で習っていたのに誰も覚えていなかったような民謡を唯一覚えていた私である。嫌いな人間の行動ではないだろう。
中学校の音楽はやや退屈になった。楽器を用いた音楽が増え、歌という存在が若干薄れただけでなく、オペラやオーケストラといった海外の音楽史も授業に取り入れられたからである。
音楽教師が実際に音楽室へ琴を持ってきた事があった。あの時は大興奮して次の授業の事も考えずに楽器と戯れていたことを今も覚えている。
高校に入ってからは音楽という授業が完全に消滅した。専門校ということもあってか、普通科高校における副次的な授業は美術と体育を残して全て無くなってしまったのである。私は美的センスが壊滅的であったため、美術がチリになって消え失せ、代わりに音楽が頭角を現すようになればと常々考えていた。
社会に出てからは、そもそも授業などというものが存在しない。
カラオケに行っちゃ歌い、車を運転しちゃ歌い、どこかへ出歩けばイヤホンで好きな曲を聴き、この辺りで音楽への姿勢は至極一般的になったと言える。
そんな私が中学時代より聴き続けてきたロックバンドがある。
今なお声色は衰えず、何なら今の方が艶を感じるし、なんか最近またライブをやるらしい、ポルノグラフィティである。
〇
『アポロ』をデビュー曲として世に姿を現して以降、世代を問わず愛されるポルノグラフィティ。
私が中学時代に初めて聴いたのは『サボテン』だった。
――どこに行くの こんな雨の中 どんな言葉待ってるの――
当時の私はハナタレの阿呆面を引っ提げたクソガキであったために、歌詞の意味など理解できるはずもない。
ただそこに魅力を見出したのは、その声と歌い方だったのではないかと思う。
心に寄り添うように優しく、問いかけるように歌ったり、時には叫ぶように歌ったり、そこには確かな歌への情熱があった。
高校、そして現在と、私の一時代を色濃く染めたのはポルノグラフィティに他ならない。
『シスター』『EXIT』『ギフト』など、心に染み入る曲は数知れない。
しかしながら、これらのように私が聴いてきたポルノの曲は有名中の有名、山の頂上を説明しただけである。
〇
今回に関して言えば、私が生意気に説明できるほどの音楽知識が無いので、ここいらで終わりにさせてもらいたい。
ただ、ポルノグラフィティの曲はある種の二面性があるため、必ずそれぞれにとって聴き心地の良い曲はあるはずであるから、それを是非見つけてほしい。
だんだんとにわか知識が露呈してきたので、ここらで失礼する。
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