第5話 ステータスその2

 オーガとしての年齢はたったの4歳でした……進化前合わせても12歳か、チビロリ枠決定ですわ。ぱおん。


 まあ、モンスターは早熟だしねえ。


 槍術は、オーガの時に元々、槍使ってたし、大婆様に習ってたから納得。


 大婆様は、死期を悟って一年前に姿を消しちゃった。鬼のような指導、いや、オーガだから鬼そのものだけど、厳しい指導に部族の他の連中はついていけず、結局、最後まで習いに通ってたのはアタシだけだったなあ。



 さて、他のスキルは。


 無限体力はハイ・オーガの特性でスタミナ常時MAXって感じ。

 一晩踊り明かしても無問題モーマンタイ!今夜は寝かせないよぉ~なエチエチができちゃうかも。


 絶対、ドン引きされるわ……



 調理は地球に居たときの経験かな?

 アタシ、結構料理好きでスイーツづくりもやってた気がする。オーガの時は、生肉囓ることしかしてなかったので、これは今後、人里に降りてから何が出来るのか、検証だね。



 生活魔法は四大元素+浄化が基本でこの世界の誰でも使える魔法なんだけど、オーガやゴブリン、ドワーフ特有の「発酵」も使えるらしい。機会があれば納豆とかチーズとかお酒が造れるね。

 蜂蜜酒旨いんだよなあ……それで失敗したんだったorz


 まあ、オージンって、ちょっとキザったらしいナヨったらしい婚約破棄ものに良く出てくる勘違い野郎の典型だったしなあ。


 いや、一応アタシ、婚約破棄されたんだったよ!婚約破棄物語でしたよ!


 謝ろう。世の婚約破棄物語の作者さん、読者さん、皆に謝ろう。


 誰がオーガの婚約破棄なんて、読むんだよ!


 ちょっと落ち着こう。進化したアタシはもう、オーガじゃない。オーケー。


 さて、次のスキル。

 化粧はこれ……地球の経験と融合したスキルか!


 化粧品無くとも化粧出来る!マジか!でもまだ8歳児には無用……保湿系だけ試してみるかぁ。


 その場で使うことをイメージし、保湿ローションを手のひらに産み出す。お顔にペタペタ。うん、良い感じ。余った手のひらに残ってるのは首とか肩とかに適当に塗っておく。



 錬金術は、素材と魔素から別のものを作り出す能力だけど、これってきっと、混沌の渦の能力の劣化版なんだろうな。

 でも、色々と役に立ちそうだ。素材限定で鑑定効果もあるよ!やったね!


 さて、問題は初見の影魔法だ。



 影空間:


 影を媒介に、平行する異相空間にモノを収納・回収が出来る。生物も可能だが、勝手に歩き回られると回収出来ない。



 アイテムボックス的な?使い方出来るみたいね。これはあると非常に助かる奴だ!


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