第4話

「(感じる-----!)」


自分の机の上に乗せられた恋愛物質探知機を、


セゲナは期待を込めた表情で手に取る!


「スッ----」


「(感じる------)」


「----キテるッ! キテるヨッ!?」


"誰かが、どこかで、私を愛している----"


そして、


"どこかで、遠くで-----!


 誰かが-----! 


 "私"を愛している----!"


「キタっ!? キタよッ!?」


セゲナは、恋愛物質感知器に


両手をかざしながら、


眉間に皺(しわ)を寄せ


机の上に乗った水晶玉の様な機械を覗き込む


"ボォォォォオオオオオオオオ"


恋愛物質感知器に浮かび上がった映像が


セゲナの視界に飛び込んでくる!


"ボォォォォオオオオオオオオオ"


「(どこ-----?


"どこ"なの-----?)」


どこか、よく分からない、


ぼやけた水晶玉の中の景色----


「("波止場"-----?)」


"ザァ... ザァ...."


"グワー グワー"


「(・・・・?)」


セゲナが、水晶玉を覗き見ると、


そこには


"波の音"


「(------!)」


そして、


何か、海鳥の様な鳴き声が聞こえてくる


「(ここに、


  "私"


の-----?)」


"ジジッ"


「・・・・!」


"ジジジジッ"


「す、水晶が------!」


"ブツン"


「き、消えた------...」

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