(二)-16
木葉はドアを開けると、松橋係長がすでに渋い顔をしていた。ドアのノックで弁護士が来たことに気づいたからだ。そして別府にも聞こえるように舌打ちを何度もした。
別府が、自分の名前と職業を名乗ると、松橋係長とその部下の田代、そして先に部屋に来ていた木葉の部下の野田が立ち上がり、取調室から出て行った。
別府は部屋に入ると取調室のドアを閉めた。
その後木場たちは取調室に入り、別府弁護士同席のもと、小内海の道路交通法違反の容疑の調書が作られた。
(続く)
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