第4話 よし、今度こそ書くぞ! あれどう書けばええの?

 これは覚えておくとよい書き方のルールのようなものです。

 ちなみに、他者様の作品を見ても結構やってない人もいるのでそこまで気にする必要はありませんが、覚えておくと、「こいつ分かってんな」ってなると思います。



・最初の書き出しは空白を入れよう。


 例えばこんな文章があったとしましょう。


太郎は散歩中に百万円が落ちているのを見つけた。

すぐに自分のポッケに百万円を入れたが、それを探していた落とし主に見つかってしまった。太郎は懐に忍ばせた百万円を落とさないように走って逃げた。

これが次郎との因縁の始まりである。



 こういう書き出しがあったとします。

 これをこういう風に書く感じです。□を空白と考えてください。


□太郎は散歩中に百万円が落ちているのを見つけた。

□すぐに自分のポッケに百万円を入れたが、それを探していた落とし主に見つかってしまった。太郎は懐に忍ばせた百万円を落とさないように走って逃げた。

□これが次郎との因縁の始まりである。



 改行した後には必ず空白を入れましょう。まぁ僕も完全にできていないので一緒に勉強する感じでがんばりましょう。




・改行の仕方


 また例文です。


 太郎は走った、せっかく拾った百万円を奪われたくないからだ。例えそれが

落とし主であろうと関係ない、一度は落とした金。拾ったのは自分。そうすべて

自分の物なのだと言い聞かせていた。

 だが後ろから走って追いかけてくる気配を感じる。地面を蹴る足音が

段々と近づきつつあり、太郎は一つの決心をするのであった。



 不自然な場所で改行しているのがわかるでしょうか。基本は”。”か”、”で改行するようにしましょう。

 基本的なことですが初めての場合は覚えておくとよいと思います。



・一人称視点と三人称視点の書き分けについて

 これは難しいお題です。正直自分自身もうまくかけているか自信がありません。ですが、避けては通れない問題です。

 簡単に言えば、一人称とは主人公視点で話を書くことを指します。

では、三人称視点はどういう物かというと、いわゆる神様視点というものです。物語を俯瞰で見て、それを地の文で書きます。


 それぞれの注意点。

 一人称視点の場合はその視点の人物が知りえる情報以外は書けません。

 例えば主人公の後ろに人がいたとしましょう。その人物の表情やしぐさを基本的には書けないのです。なぜなら後ろにいる人物を見る事は主人公に出来ないからですね。もちろん、実はカメラを通してみてたとか、魔法的な何かで後ろの気配を探っていたとか理由があればOKです。

 その代わり地の文で主人公の気持ちを素直に書くことが出来ます。

初心者の方には一人称視点がおすすめかなって思います。


 では三人称視点はどうかというと、俯瞰からの神様視点であるため、全体の様子を細かく描写することが出来ます。

 登場人物が知りえない事も書くことが出来ますし、書ける情報量が格段に上がっていきます。ちなみに今まで書いた例文は全部三人称視点で書きました。



 試しに例文の内容を一人称視点で書いてみましょう。



 ふざけんなよッ!

 俺は走りながらそう愚痴をこぼした。道端で百万拾ってラッキーって思ってたのに、いきなり落とし主が出てくんだよ。思いっきり懐に入れるのを見られちまった。

 最初はやべ、他人に見られたってしか思わなかったけど、あの野郎。僕の百万返して! って叫びながら追ってくるじゃねぇか。

 どうする? 通行人にも見られてるし、なんか通報してるやつまでいる。くそ、しかたねぇこうするか。少々賭けになるがやるしかねぇ!





 大分印象が違うかなって思います。

 キャラクターの性格などを考えて言葉遣いを変えるとよいと思いますが、どちらが好みかでいいとも思います。

 個人的には初心者の方は一人称視点が書きやすいかなって思います。









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