言の葉の海へ

さあ

この目の前の海へ

漕ぎ出そう


この言葉の海へ


幾千、幾万の言葉達の波の中へ


それらは

時には君の中に降りそそぎ

或いはそれらを

君が自らの手で掬い上げる


時には

同じ海を往く仲間のものを借りてもいい

辛ければ

何もせずに

波に身をまかせて揺蕩っていてもいい

でも、漕ぎ進もう

言葉達は

決して君を見捨てはしないから


辿り着く先が何処なのか

君の望む場所なのかは

わからないけれど


きっと

言葉達は君を後悔させはしないから


さあ

目の前の海へ

この甘美なる言葉の海へ

漕ぎ出そう




***

これ、書いたものの、置き場が無くて。

とりあえず、前向きなものなので、

『陽だまり』の中に置きます。

ちょっと異質ですが、すみません。

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