仕事の邪魔

新しい冬の制服を

パリッと着て

颯爽と

仕事場に入る


なんだか今日は

仕事が捗りそうな気分


澄ました顔で

キーボードを叩きながら

気分は鼻歌まじりだった


それがいけなかった?

気がつけば

貴方のことを考えている


指の動きが遅くなってる!


焦りつつ

進めようとするのに

顔が火照る

頭の中で

次々に溢れ出した記憶たちが

仕事の邪魔をする


ふぅ


わかったわ


さっき打ち込んだ言葉の中に


貴方の名前の一文字が

あったわ


もう何度も呼んだ

貴方の名前の最初の文字が





今夜は

あたしから電話しよう

ゆっくり話せるかな



だから今は

頑張れ、あたし

夜の声を楽しみに

頑張れ、あたし




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