明太子と胃腸炎
澪凪
生食の点滴と造影剤
ある日私は吐き気と嘔吐、下痢、発熱、悪寒、さまざまな症状が出た
何回か吐いていくにつれて、ついに出血した
怖くなり、救急外来に行くと、
生理食塩水の点滴と様々な検査を行われた
診断結果は、胃腸炎によるマロリーワイス症候群、であった
先輩に土曜日会えないかも、と連絡を入れた
返事が来たのは次の日で、お酒飲み過ぎだよ、と叱られた
理由も聞かれずに叱られ、私はとても落ち込んだ
いおり先輩、好きかどうか分からなくなったよ
理由も聞かずに、私のせいにして叱るのは正義なの?
どうして私がお酒飲んでるか知ってて言ってるの?
貴方が酒飲みだから、ただそれだけだよ
ほんとうに好きなのか分からない
会いたい、と思うのは寂しいからで
好きだから、ではない気もして
もう自分の気持ちが分からない
よっぽど、造影剤入れてくれた検査技師のお兄さんの方が優しかったよ
いおり先輩、挫折や人の気持ちがわからないんだね
人生において挫折ばかりの私には
貴方の考えが全く分からない
嫌いにはなれない
惰性で好きなのだろう
早く挫折しろ
好きな人にそう思うのはきっと悪だ
この文を書きながら、私は今日も酒に逃げ、過食嘔吐を続ける
明太子と胃腸炎 澪凪 @rena-0410
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
三角関数と君/澪凪
★2 エッセイ・ノンフィクション 連載中 16話
腎臓、1個いくら?/澪凪
★30 エッセイ・ノンフィクション 完結済 144話
禍々しい渦は棘に絡み合って/澪凪
★5 エッセイ・ノンフィクション 連載中 11話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます