第248話 謎の戦艦内部? SFホラーなら殺人鬼かクリーチャーの出番

 大口径の機関砲に横から撃たれた事で、滑空と安定性を担保する背面のローターを根元から持っていかれたワーカーギャリー。


 機体が受けた被害はそれだけではなく、砲弾から浸透した打撃によって空中にいながら斜めにすっ転んだような体勢になってしまい、そのままギャリーの体は重力に引かれて落下を始めた。


 緩衝装置の代わりでもある脚部を使って着地できればまだ被害は少ない。しかしプールに腹から飛び込むのと変わらない体勢で落下すれば墜落と同じ。落下の衝撃は諸にパイロットであるオレを襲うだろう。


(こぉぉぉなクソ!)


 思考加速した世界にもジワリとした落下の感覚を受けたとき、咄嗟に操縦席から生えているレバーのひとつ、そこに付いているボタンをブッ叩いた。


 ワーカーギャリーの足裏には不整地用踏破用の出し入れできるスパイクがついている。ボタン起動で爪を出したギャリーは戦艦の装甲についた細かい傷にスパイクを噛みこませ、壁から生えたみたいな体勢でガクンと急停止した。


 そのまま持っていたバズーカから最後の1発を発射。砲身のひん曲がっている死にぞこないの機関砲が今度こそ爆散する。


《破壊判定。でももう撃てなかったと思うヨ? 曲射銃の真似が出来る口径じゃないもの。あれがラストファートだったんじゃないかナ》


LAST最後・Fartっ屁ってか。どっちだろうと撃たれたら反応しちまうよ。あーあ、死にぞこないに虎の子の1発を使っちまったい)


 曲射銃ってのはあえて銃身をひん曲げる事で遮蔽物に姿を隠しながら銃を撃つ事を考えた大昔のバカ銃だ。曲がった銃身なんて撃って大丈夫なのかと思いきや、意外にも撃つくらいはできるらしい。


 もちろん銃をとんでもなく痛めるし暴発の危険もぬぐえないから危険極まりない。そもそも撃ったところで相当近くないと当たるもんじゃなかったらしいが。後に考え方だけはコーナーショットという分野で極めてニッチに生き残っている。まあ誰だって出来れば体を晒してドンパチしたくないもんな。


 バズーカを投げる勢いで姿勢を整え、同時にスパイクを解除。落ちる前に装甲の傷をギャリーのマニピュレーターに掴ませて、わっせわっせとよじ登る。


(レトロなゲームにこんなんあったな。あっちはビルを登ってたが)


《植木鉢とか落ちてくるやつナ》


 ロッククライミング、いやポルタリングだっけ? そんな感じに登った先には傷よりもっと掴みやすい艦橋の構造物。そこにギャリーの手をかけ固定する。


 一度あのまま降りても良かったが、今からやりたい事をするならこっちのほうがまだ楽だ。外から艦内へ続く出入口を探すより手っ取り早い。


 うっかり艦の陰から出たら他の生きてる砲台に撃たれそうだしな。艦内に警備の自動銃座タレットがある可能性もある。知らん所を田舎者みたいにウロウロするもんじゃねえ。


「さて。見間違いかどうか――――」


 操縦席のある頭部まで艦橋ブリッジに引き上げる。これは同時に頭部の横にある12.7ミリ機銃を向けるという意味もある。船の弱点部とはいえこれで効くかどうかは知らんがね。


「――――いないな……スーツちゃん、ここに誰かいたよな?」


《ウィ。目撃してるネ。スーツちゃんのログにもありまっセ》


 一瞬だったが姿は覚えている。


 たぶん若い女だ。こけた顔にボッサボサの茶髪で、妙に胸を強調したデザインの汚れたパイロットスーツらしいものを着ていた。


「映像出せるか?」


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「いかがわしい映像見たいんじゃねえわ。さっさとお出し」


 網膜に投影された映像はオレがバズーカで艦橋に狙いをつけて、照準器に現れた人に驚いて固まったところを機関砲に撃たれた2秒そこらの映像。


《遭難したパイロットって感じだナ》


「だな。しかし、これはどういう状況だ?」


 戦うためにSワールドにやってくる以上、パイロットは戦って死ぬこともある。


 なんせ巨大ロボットを操って同じく巨大な敵ロボットと戦うんだ。普通は負け=死。まず助かるものじゃない。


 1発で爆散するのはぜんぜんマシなほうで、悲惨な形になると操縦席の中で苦しみながらジワジワと死ぬこともある。


 歪んで開かなくなった風防キャノピーを死に物狂いで叩きながら焼け死ぬこともあれば、密閉された世界で窒息死や衰弱死したり、ジリジリと潰されていくこともある。創作に出てくるイケメンパイロットのようにきれいに死ねる保障なんてない。


 死ぬってのは痛くて苦しくて、何よりも惨めなもんさ。本当の鉄火場にカッコつける余裕なんざ無えよ。男も女もブサイクもイケメンも、誰もが痛い、怖い、死にたくねえって泣き叫ぶだけだ。


 ――――じゃあ運よく壊れたロボットから脱出できたら幸運かと言えば、それはどうだろうって未来が待っている。


 乗機を失ったパイロットまず『本星』に帰れない。帰るためのゲートを開いてくれるシャトルを呼び出せないからだ。


 そうして取り残されたパイロットに待っているのは絶望的なサバイバル。フィールドによっては水や食料の期待できる場所もあるが、砂漠のような場所ではとても生きていけない。


 救助? 誰もしてくれねえよ。よほどのコネと礼金を払える親でもいなけりゃな。


 ひとつ前のオレも荒廃した都市で擱座してサバイバルに入り、それでもそこそこ生き延びたが結局は誰も助けてくれなかった。最後は似たような境遇の遭難者たちに殺されてデッドエンドさ。


 別にもう恨みは無いがね。オレも食う物が何も無いフィールドで生き抜くために最後に食ったものは殺した遭難者の肉だったしな。文字通りの食うか食われるかの世界に倫理もクソもねえ。負けた側が飯になるのは当然だ。


 まあカニバってカニバられた嫌な話はいい。今はこの状況の理解だ。


「この女が遭難者だとして、よく無事だったな」


 車中泊よろしく擱座したロボットに乗り続けることはできない。


 普通の敵は脱出したパイロットには関心が無く、こちらから手を出さない限りは攻撃してこなくなる。また、乗り手のいなくなった行動不能のロボットを破壊しようともしない。戦闘不能でかつパイロットが降りたなら無関心になる。


 しかし、とある種類の敵だけは別だ。


 それは動けなくなったロボットに乗り続けていると現れる。Sワールドの掃除屋、『MARKER』と呼ばれる存在。


 一度現れたら最後、それは倒れたロボットを執拗に破壊して乗っていたパイロットもまた徹底的に殺そうとする。


『MARKER』は1機1機は小さく、人が携行できる銃火器でも破壊できるほど。だが現れる数は尋常ではない。遠くから見た光景は死体に群がる虫の群れの如くだ。


 そして『MARKER』の名前の通りに目を付けた獲物をマークし、Sワールドから完全に消滅するまでどこまでもどこまでも追い回す。


 だからパイロットはそこがどんな過酷な環境であっても、擱座した時点で快適な操縦席を降りてサバイバルをするしかないのだ。


「先週の未帰還者かね? 見知った顔じゃねえし、第二やサイタマのパイロットじゃねえな」


 今回は珍しく長生きした事もあって所属する基地のパイロットなら年齢を問わず顔くらいはだいたい知ってる。


 記憶にある限り見たことない顔だ。顔はともかく名前の方は何度聞いてもぜんぜん覚えられねえけどな。


《検索中……第二・サイタマの先週の未帰還リストに該当なし。二週前に第二で1名いるけど、これは外見年齢も容姿もまったく違うから別人だナ》


「つまり他の都市のパイロットか。ならわっかんねえわな」


 どういう方法を取ったかしらねえが、オレたちが敵の基地で『エディオン』の中に隠れたように、この女も撃破された後に退避を探してうまい事この戦艦に潜り込んだか?


 エディオンの時は最終的にバレちまったけどそれでもある程度は敵の目を誤魔化せたし、こいつの場合も運よくまだ敵に見つかっていないんだろう。


「それでこいつはどこに行ったんだか」


 瞳の中で一時停止された映像に映る女は、この戦艦の操舵室の中から確かにこっちを見ている。


 ギャリーは操縦席が四角い透明な風防キャノピーで丸見えになっているタイプだ。マジックミラーみたいな構造は無く、内側からも外側からも相手が見える。オレの姿を見ていてもおかしくないんだが。


 まあジャンプしたギャリーが艦橋ブリッジに顔を見せたのは一瞬だったから、乗っているパイロットのオレにまで注意を向けていなかった可能性もあるか。向こうからすりゃバズーカの大口が向けられたわけだしなぁ。


《とっさにワーカーギャリーの攻撃から退避しようとしたんだとしたら、ブリッジから飛び出して下の階だろうネ。爆風は横と上に抜けるジャロ?》


「なるほど。それに戦艦なら艦内に待避所のひとつふたつあるだろう。そこに隠れたかね?」


 なんにせよこのまま虫みたいに張り付いているのもアレだ。この戦艦の砲門からは射角限界で撃たれないにせよ、別の機動戦力に見つかったらピンポイントで攻撃される危険がある。


「……入ってみっか。生きてるパイロットがいたわけだし、艦内の警備装置が撃ってくる可能性は低いだろう」








 艦橋を覆う格子状の装甲フレーム。その間は乗員の視界確保のためらしい分厚いクリアパーツで埋められている。こんな透明な塊を窓って言い方をするには不適当かね?


 一角を12.7ミリの掃射で破壊して艦橋ブリッジ内に入る穴を作り、そのままギャリーから降りて乗り移る。


《ロックは掛けないの?》


(すぐ動けるほうを優先する。この場合、敵がカラのギャリーを見てどう判断するか分からん)


 戦艦に張り付いているロボットを見て『中に人間がいる』と判断して、エディオンの時みたいに戦艦入れ物ごと攻撃してくるかもしれんしな。逃げる手段はすぐ使えたほうがいい。


(声出すぞ)


《お、なんかやらしいフレーズ》



「(うるせえ。)誰かいるかっ!?」


 ……数秒ほど経っても返事は無し。やっぱ近くにはいないか? 下に降りたとしたら探すのが面倒だなオイ。


《この戦艦のエンジン音だとちょっと聞こえないかも。これだと反響音による動体の探査も出来ないゾ》


「確かにうるせえな。というかホバー由来の振動が艦内に思いっきり伝わってねえか?」


《このサイズと重量を空中に浮かせるならそりゃねぇ? 人が乗ってたら振動と騒音で不眠になりそうだナ》


「どうだろな。意外と慣れるらしいぞ――――獣臭えな」


 機械油と金属臭ばかりと思ったら嗅ぎ慣れた嫌なにおいがしやがる。


「これはさっきまでいたあの女のにおいか?」


《たぶんナー。ただでさえ水の無い荒野フィールドなうえに、敵の船の中にビクビクしながら隠れていただろうしネ。お風呂も洗濯も無理デショ》


 しかも空中に浮きながら動いてる巨大船だ。途中下車するには高度が高い。サボテンとかオアシスを見つけても簡単には脱出できねえ。加えて出たら出たで後が続かねえもんなぁ。


「やっぱ幻じゃないようだ……探すしかねえか」


 もろに外人みたいだから見た目だけの判断だとちょっと怪しいが、年の頃はまだ未成年に思える。つまりまだガキ。たまたま見つけただけとはいえ大人が助けてやらにゃいかんだろう。


 よく生きてたよ。奇跡ってクソみてえな言い回しは好きじゃねえが、最後まで命を諦めなかった気力は間違いなく大したもんさ。


《大丈夫? 襲ってくるかもヨ?》


 極限の飢えとは人間からなけなしの理性を引っぺがす。食えないはずのものをどうにか食べられないかと考えだして、最後には共喰いさえさせる原始の欲求だ。


 オレ自身だって嫌ってほど味わった代物。こいつがあのときのオレほどに飢えていたなら、それこそ罠でも鈍器でも何でも使って死に物狂いで襲い掛かってくるだろう。


 そこに善も悪もない。死にそうなほどの飢えと渇きを満たすためなら、ひとつの生物として共喰いだって正しい事だろうよ。


「映像を見る限りまだ正気に見える。他に飲み食いできるものがあればオレが食料には見えんだろうさ」


 ワーカーギャリーにはそこらの戦闘用ロボットとは一味違う特徴がある。それはシートの後ろに簡易ベッドがついている点であったり、荷物を入れる十分なスペースがあることだ。


 戦闘もこなすために本格的なものじゃないが、設計思想的に半分は作業機や輸送車に近いからな。長距離トラックみたいな内装があるってわけだ。


 そしてオレはのオレの最後から、積めるロボットには数日分の水と食料を積むことにしている。今回も飯と水を持ってきてるぜ。


《一度ギャリーに戻って取ってくる?》


「そうすっか。見せる餌があるのが一番だろう」


 操縦席の後ろから引っ張り出した水のボトルと固形食糧を持って再び艦橋ブリッジへ。


 あまり気にしてなかったがスゲエ古風な作りだな、この船の操舵室。帆を張ってた時代ってレベルじゃないが、全体のセンスがオレの乗ってきたギャリーに雰囲気が近い。舵はグルグル回るやつだし、伝声管って通信法を使ってる船なんて現物は初めて見たぞ。


 ……敵のロボットとこっちのロボットのフォルムが似通る事はたまにあるが、内装もそうなのかね? まるで同じ開発者のセンスで作られたみたい――――


《これを持って150メートル以上ある船の中を探し回るのは非効率でハ?》


「――――ん? そうだな、下を探し回るより伝声管これで呼びかけてみよう」


《なるへそ。では低ちゃん、スイッチが切れてないのに放送室でイケナイ事しちゃってる感じでドウゾ!》


「喘がねえよ! アホか! ……あー、あー、ン゛ン゛。生存者の茶髪のあんた、ブリッジに来い。水と食料があるぞ」


 どっちもS産の高くて良いやつだ。エリート層ならオレでも食える都市産のまともな品が多いが、やっぱりS産のほうが何でもうまいんでよ。ついついS産で揃えちまう。


《呼びかけ下手くそカ》


「なんだよっ、他に言い方なんて無いだろ」


《もっと甘く優しい言葉で釣るものデショ。Hey、キャサリン♪ 食い物があるZE♪》


「歌うな、誰だよキャサリン」


《ニンゲンー、優しく早くするからぁ。信じテェ》


殺人鬼キラーかクリーチャーが探し回ってるようにしか聞こえん」


《ちょい待ち、規則的な反響音を確認。階段を昇る音かナ》


 来たか。そこまで遠くには行ってなかったようだ。


《出入り口の影で止まっタ》


 まだ警戒してるか。こっちが人間と分かってるだろうにずいぶん慎重だな――――むしろ人間だから警戒してるみたいじゃねえか。


「顔を見せろ。そこにいるのは分かってる。すぐに出てくればタダで水と食料をや――――」


 言い切る前に艦橋ブリッジと通路を隔てているバーを飛び越えて、配管の金属パイプらしき得物を手にした女が唸り声を上げながら襲い掛かってきた。


「るって、忙しねえなっ」


 威勢が良いし振り方も堂に入ってら。オレの頭を躊躇いなく叩き割る勢いで振り下ろした金属パイプを横に躱し、勢い余って思い切り床を叩いたところを女の手ごと踏みつける。


「Ouch!?」


 手首が折れる前にたまらず得物を放した女。その横っ面に遠慮なくビンタをかます。グーじゃないだけありがたく思えや。


 ボクサーのフックでも受けたように首が回った女は平衡感覚を失ったのか、顔を張られた勢いのまま金属製の床に倒れた。


 まだ叩いた勢いを残して床をカラカラと暴れていた金属パイプを足で引っかけ奪い取る。水道管か何かか、コレ? 錆びてないし交換用かね?


「お行儀が良い事でこって


「――――Kill Me!」


 あん?


 女の口から出た言葉で聞き取れたのはそのくらい。後はよくわからん。喉が枯れているのかだいぶハスキーだ。


《スゲー、クッコロさんダ。初めて見た》


(言い方。悪いが通訳してくれねえ?)


《ウィ。『くっ、殺せ』》


(その後)


《もー、クッコロさんにはここが一番重要なセリフやん。『薄汚い暗殺者め、こんなところまで私を殺しに来るとはご苦労な事だ。しぶとく生き永らえている姿がそんなに恐ろしかったか、王家に仇なす奸族どもめ』》


(そういうのいいから。普通に訳してくれ)


《これで大真面目ッス。意訳してるところはあるけど逸脱した訳し方はしてないジョ》


(……ああ、極限状態で頭をやっちまったのか。まだ若いのにかわいそうになぁ)


 異世界に取り残された現実に耐えられず、空想の中のお姫様の役にでも逃げ込んだんだろう。妄想に浸ることで完全に発狂する事だけは無意識に防いでるんだ。いたたまれねえなぁ。


(スーツちゃん、睡眠薬を頼む。眠らせてから連れて帰ってやろう。環境が安定したら正気に戻るかもしれねえし)


《低ちゃん、たぶんこやつの言ってる事は半分くらい妄想じゃないヨ。パイロットスーツの開いた襟元、垢で汚れて見え辛くなってるけど裏地に隠してあるマークが王家の紋として登録があるモノ》


「はっ? この何年も洗ってない犬みたいにくっせぇのが? どこのお貴族様だよ」


《低ちゃんが最近ケンカした国。アイルランド王家の紋だネ。継承順位は下だけど、確かに王子様プリンスみたい》


「オレがケンカしたのは国じゃなくてSSの……待て。プリンセスじゃなくて、プリンス? 野郎かこいつ?」


《女装が似合いすぎるいわゆる男の娘だナ。スーツちゃん性癖が複雑骨折しソウ》





※ワーカーギャリーの元ネタでは当初足裏に出し入れできるスパイクの設定があったそうです。モデル化のさいに省略(設定画で正面・横・背中の絵しかなく、足裏を描いた絵が無かったため)されてしまったそう。またバズーカの装弾数は元ネタだと8発になります。こちらはより大口径の4発モデルとさせてください。

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