第63話 出撃を待つパイロットたちの過ごし方
<放送中>
出撃前のパイロットたちが利用する待機室には様々な暇潰し用の娯楽アイテムがある。
なにせ出撃申請をした者はその日一日、基地の敷地から出られないのだ。特に夜間の出撃に割り当てられた者の待機時間は長く、最後の出撃時刻である21時ともなれば半日以上を缶詰という苦痛の待ち時間となる。
その埋め合わせか、後半に割り当てられたパイロットは基地内の施設や飲食が出撃日のみ割安になるというサービスがある。しかしながら不満が解消できているとは言い難い。これもまた夜間部の出撃が不人気の理由のひとつであった。
(うーん、最近ついてないなぁ。オレ)
黄色に近い金髪をトサカのように立ち上げた少年、月影エイジは待機室の椅子にもたれ掛かり大あくびをかます。
出撃時間の最速は朝の6時。つまり出撃申請したパイロットは6時よりも前に基地へ入る必要がある。エイジもまたセットしていた目覚ましに叩き起こされ早朝の4時半に起床し、5時半過ぎには基地に来ていた。
彼の母親は看護師であり夜勤などもある勤務体制。さらに緊急時ともなれば昼夜を問わず駆り出されることさえあるので、エイジは幼いころから母親の負担を軽くするため、自分の事は自分でする少年に育っていた。
彼が物心ついてから母親に起こされたのは、夜間に発症した風邪で体調を崩したことで寝過ごしてしまった日くらいである。
ある程度まとまったお金も稼いだのだし、たまには休みなさい。そう言って息子を心配しながら仕事に出た母親。
エイジは母にこそ休んでほしかった。だが、先のジャスティーンの暴走事件で多数の死傷者と怪我人が出た影響で、ここしばらく母親は連続勤務が続いている。そんな母の姿を見ては、ひとり息子として怠ける気にはならなかった。
(せめて知り合いがいたらよかったんだけど、今週はみーんな休んでやんの)
一般層のパイロットは出撃が任意。前回に稼げても稼げていなくとも二週連続で戦う者は多くない。中には戦闘による負傷が十分癒えなかったり、極度の緊張からくるストレス性胃炎などの病気を発症するパイロットもいる。
命を賭けて戦う。それは少年たちが思うほど熱いものでもなければ楽しいものでもなかった。まして、断じてカッコイイものでもなかったのだ。
死の現実を伴う戦いはただひたすらに恐ろしく、どれだけ無様であろうとも生き残りたいと願うのみ。
少なくともエイジは死にたくない。女手ひとつで自分を育ててくれた母を残して死ねはしない。
そういう意味では先週死にかけたにも関わらず、懲りずに今週も戦うことにした月影エイジという少年は、かなり太い精神力の持ち主と言えるだろう。
ただ精神力があっても退屈と寂しさ、そしてひとりでいる居心地の悪さは感じる。
広い待機室のひとつに集まった他の者たちは、それぞれ思い思いに過ごしていた。そしてその多くは知り合い同士でグループを作っている。
他に普段からひとりでいる変わり者たちなどは、大抵の場合は導眠剤を飲んで仮眠室であった。
では友人たちの都合で局地的にひとりになったエイジはといえば、『今さら寝るのもな』という謎の抵抗感のせいで、何をするにも踏ん切りがつかず無為な時間を過ごしている。
(でもなぁ、このまま9時間はキツいって……。今回は15時出撃だからまだマシだけどさ)
遠くのテーブルで盛り上がる声が聞こえる。エイジがチラリと視線を向けると、そのテーブルでは熱心にトランプに興じるグループがいた。
(ゲームアプリじゃなくて
大型モニターなどの備え付けの備品は基地からの提供だが、あのトランプのような小物は実のところ待機室の備品ではない。それらは先人のパイロットたちが私物として持ち込み、そのまま定着したものだ。
意外にも物理媒体のトランプやダーツなどが物珍しさと『遊んでいる見た目のカッコよさ』もあって、思春期真っ只中の少年少女たちには人気がある。
他にも付属の安物の代わりに本格的なコンポーネントを導入した豪華なボードゲームや、フレーバーアイテムを追加した凝った作りのカードゲームなども没入感があり、戦闘前の緊張を忘れられるからか喜ばれている。
――――そして
それらがすべて
結局のところ待機室とは、戦意が不安定な若いパイロットたちを半強制的に留め置くための軟禁設備の延長でしかない。
一般層においてパイロットは自己判断で出撃するか否かを決めることができる。だが一度出撃を決めながらも直前になって逃げだしたくなる者も少なくない。
出撃日に基地から出られないという制度と充実した待機室。それは臆病者が空気を乱し、戦いから逃げるパイロットを増やさないよう国が義務化した制度である。一見するとこの国らしからぬ配慮がある待機室。これは極めていやらしい
パイロットは見知った顔の同年代。彼らは子供なりに少なからず見栄がある。それが思春期ともなればなおさらで、内心では出撃をキャンセルしたくとも仲間が見ている限り『逃げたい』とは簡単には言い出せない。
ここはそんな少年少女の見栄と羞恥心、そして馬鹿にされたときに起きるヒエラルキー転落の恐怖を利用した『空気を読ませる強制出撃装置』。言うなれば学生コミュニティにおける
ハブられたくなければ戦え。バカにされたくなければ戦え。国は今日も口に出すことなく、子供たちを戦いへと追いやり続けている。
(………おっ、やっと一段目の出撃か)
6時定刻。大型モニターに映し出されていた環境映像が消える。それを合図にほとんどのパイロットたちが視線をモニターに向けた。エイジも半ば椅子に溶けるほどだらけていた体を正して暗転した画面に注目する。
<<スーパーチャンネル>>
暗転から映し出された凝ったタイトルが現れると、最後まで視線を外していた者たちも注目する。これが基地内の人間に毎週のお馴染みの映像。いや、もはや番組と言っていいだろう。
スーパーチャンネルは『Fever!!』によって配信されているとの噂がある、Sワールドで戦うパイロットとロボットをリアルタイムに映し出す謎の配信映像である。
ただし基地内でしか放映されていないため、都市配信するときには録画された映像を国が編集した『都市版』として流されていた。
都市版はオリジナルと違って『国にとって都合の悪い映像』はカットされており、編集箇所を見つけたパイロットや基地内の人間は国の意図を知り冷笑を浮かべることもあった。
(ジャスティーンの時とか酷かったもんな。それが今になってバンバン流れてるんだから………国家に正義なんてありゃしないや)
もし正義があるとすれば、それは力を正しい方向で使える権力者がいるというだけ。正義という言葉自体にはなんの力も無いのだろう。
少年は少し沈んだ気持ちで『裁かれない人間』たちについて思い浮かべる。そのゲスの中には彼の父親もいた。自分たちを捨てて次々と別の女の下に走ったクソ野郎。そんな存在が『許される側』であったことがたまらなく悔しい。願わくばさっさと捕まって底辺送りになってほしかった。
――――でなければ、自分の手で殺したいと思ってしまうから。
エイジは自分と同じ境遇と父を持つ異母兄弟たちと話すために、最近知り合った向井グントを介して、ある少女に仲立ちを頼んでいた。
残念ながらまだ返答は貰っていないが、今はさすがに後回しで当然だろうと理解している。慣れない新型ロボットに加え、チームメイトまで別人を預けられて大変だろう
深く沈んでいた思考の隅で、急に大きな歓声を聞いたエイジは意識を画面に戻す。
番組の冒頭から待機室が大きく湧いていた。それも当然、最初に映し出されたのは世界中の注目を集めるトップエースを含んだチームである。
(やっぱ玉鍵はスッゲェ人気だな……他のメンバーもかなりスゴイ面子なのに、なんか残りの二人へは嫉妬とかしか感じないぞ)
まずアップで映し出されたのは雪のような白いジャージ姿の少女。その瞬間、待機室が爆発したように歓声が上がった。中でも女子たちが発する悲鳴のような歓声にエイジはたまらず耳を塞ぐ。
画面の少女の名は玉鍵たま。その戦績はエリート層のパイロットさえ凌駕する、超の字が二つも三つも付くだろうエースパイロット。
そしてエイジにとっては命の恩人でもある。残念ながらエイジの救出は
死と絶望しか感じていなかったあの宇宙。そこに玉鍵たまという少女が現れただけでエイジたちは確かに大きな希望を見出した。その鮮烈な命の光は今も少年の心に焼き付いている。
玉鍵を中心に流れるようなカメラワークで乗機の3号機も映し出される。その可憐な容姿に見合わぬ厳つい雰囲気を持つ戦闘機。
『ゼッター3号機』。それが今回の彼女の乗機だ。
提供されたシミュレーションデータの感触から、分離機自体も扱いが極めて難しいと噂される難物である。
だが、どんな機体でも乗りこなすという玉鍵ならば問題にはならない。もはやこの基地で彼女の技量を疑うものは誰もいないだろう。
不意に画面が玉鍵のカメラ目線で固定される。
スーパーチャンネルに配信用のカメラなどその場に存在しない。だから彼女自身も意識した目線ではないのだが、そんな事はお構いなしに女子たちの歓声が最高潮に達する。
艶やかに輝く長い髪、透けるような白い肌。そして誰よりも整った抜群の顔立ち。
初出撃から今まで、ヘルメットもパイロットスーツも徹底して拒んできた少女は、今日も普段の姿のままコックピットに身を預けている。それだけで他のパイロットとの格の違いが見て取れた。
(ホント、美人ってレベルじゃないな。アイドルでも裸足で逃げるぞ)
今でこそ平常でいられるが、初めて彼女を見た時はあまりのかわいさにエイジも頭が真っ白になったものだ。
無論、そんな美貌と戦績からバツグンの話題性がある玉鍵を世間が放っておくはずもなく、一時期マスコミが特集を組んで追い掛けていたこともある。
残念ながら玉鍵自身がマスコミに完全なNOを突き付けたため、芸能界デビューの話は無くなったとエイジは聞いていた。非常に勿体ないと思う反面、彼女らしいとも思えるのが悩ましい。
アップで映ってもその顔立ちには一切のくすみがない。向けられた瞳の輝きなど、エイジには陳腐な言い方しかできないが、まさに宝石のようだった。
男性はおろか同性さえ虜にするほどの美少女に、疑似的にとはいえ目線を向けられた少女たちがキャアキャアと色めき立つ。むしろどうしても思春期らしく照れの入る男たちよりも、同性としてストレートに好意をぶつけることができる彼女たちの熱量は強い。
「「「「「玉鍵さーん!! 頑張ってぇーッ!!」」」」」
中でもモニターの最前列にある席に早朝から陣取っていた5人グループは、これはもう本当にうるさいほど。
もっとも似たようなグループは他にいくつもあり、待機室のそこかしこで騒いでいる。おそらくはこの放送が流れる基地内のいたるところで同様の現象が起きている事だろう。
そしてとうとう玉鍵が画面から消え、別のパイロットたちが映り出すとそれに合わせて待機室も沈静化した。
ただし、玉鍵と今回チームを組んだ
(女、
着席した女子たちから『ずっと玉鍵さんだけ映してほしい』という声が口々に上がる。それについてはエイジもある程度だが同意するところがあった。それはたぶん、女子のパワーに押されて気配を消している他の男性パイロットたちも同様だろう。
(ホントにメチャクチャかわいいもんなぁ……。あれで料理もできるってんだから完璧すぎだろ)
男子の理想の女の子。というジャンルがあれば、玉鍵は1番ではないかもしれないが間違いなく最上位に来るだろう。
そう、玉鍵はおそらく1番ではない。これほどの女子でさえ男の我儘な意見から来る減点項目があるのだ。
減点があるとすれば3点。完璧すぎて男に劣等感を抱かせる事と、あれでいてかなりキレやすい事。そして―――――
「――――ちょっとアンタ! 今なんて言ったぁ!!」
もう少し胸があれば。そう冗談交じりで口にした男子が周りの女子から言葉の袋叩きにされる。次々と放たれる思春期男子の精神を抉るような悪口の数々に、エイジは思わず我がことのように震えあがった。
(3点じゃなくて4点、かな。玉鍵の周りがおっかねえよ)
今日ひとりのエイジが待機室で楽しめるのはスーパーチャンネルだけ。パイロットとその乗機が紹介されるように流されている映像を見ながら、エイジはまたあの少女が映らないかと密かに期待するのだった。
<放送中>
「じゅ、寿命がマッハで縮む」「相変わらずムチャクチャだな」「良かったぁ……」
ぶはぁと女子らしからぬ溜息を洩らした夏堀は、飲みかけのミルクセーキに口をつける。その冷たい乳の甘みでやっと人心地ついた気になった。
夏堀と同じように息を漏らした客、店員があちらこちらにいる。彼らもまた一時の憩いの空間を忘れてモニターに注目していた面々だろう。そしてそれはおそらくこの場の全員だと思われる。
しばし仕事を忘れて棒立ちしていた店員たちが、画面の状況がひと段落ついたところで慌てて動き出す。厨房でも何やらあったようで、この落ち着いた上品な店の店員ならば普段は決して出さない困ったような『あっちゃぁ……』という声と、かすかに焦げた臭いが漂ってきていた。
画面では海面寸前でメインエンジンを再始動させたのち、大きな水飛沫を上げて海中へゆっくりと沈降していくゼッターが映っている。
このスーパーロボットの第三の形態である玉鍵の操る
ロボットの姿を追って映し出される青く幻想的な海中の映像。生命の海と称えられる世界は先ほどの死のアクロバットを見た心臓の負担を和らげてくれるようで、夏堀はもう一度深く溜息をつく。
「最初から見どころ満載過ぎるわよ。体当たりで1号機をゲートに押し込むなんて」
「背面飛行で3号機を被せて、そのまま二機でゲートに突入する技術。あれはもう航空機の教官以上だろうな」
「二人への指示もすごかったよ。こっちで拾う! って。簡単な事じゃないはずなのに、玉鍵さんの言葉だと説得力があるよね」
早朝から有料休憩所の一角に陣取っている三人。夏堀、向井、初宮は今回出撃を見合わせた。
リーダー格である玉鍵から『好きにしていい』というお墨付きを貰ったのもあるが、この面子から連想されるあの雪原の遭難を思い出すと不吉に思えて、どうしても二の足を踏んだというのもある。
意外にも初宮だけは出撃に意欲を示したが、ここにきて無理のツケが来たのかやや体調の悪くなった夏堀と向井が『一人では危険だ』と説得し、今回だけは諦めさせた。
初宮自身も前回の遭難は少なからず自分のせいだったという自覚があり、無理に自分の意見を押し通す気にはならなかった。
「玉鍵さんだけならなんとでもしちゃうんだろうけど、今のはヤバかったね―」
「マクスウェルさんはともかく、
「確かにな。リーダーの言葉を軽く見る者は隊に悪影響を及ぼす。その典型だった」
先ほどまで流れた映像はまさにピンチの連続、という言葉が相応しい。画面の向こう側だというのに三人は半ば息を止めて見入ってしまっていた。
マシントラブル。それはパイロットたちにとって、どんな敵が出現するよりも恐ろしいエンカウント。戦わずして戦死しかねない最悪のアクシデントである。
初めは玉鍵の3号機がトラブルに見舞われた。だがこれについては夏堀も向井も初宮も、さほど心配せずに済んでいる。
あのとき、いつもの白ジャージを着た少女はコクピット内で突然に動き出した。その行動に見ている者たちが揃って首を捻る中、当の玉鍵だけはその鋭敏な感覚で乗機の異常を検知していたに違いない。
ほんのわずかな間に機体のコンディションは急変し、明確な異常をきたし出した3号機。
だがアクシデントが顕在化する頃には玉鍵はすべてにおいて完璧な対処を行っていて、3号機はあっさりと持ち直したのだった。
「あれが玉鍵のすごいところだな。トラブル対処が正確で、そして早い」
「どんなに焦っちゃう状況でもボタンの押し間違えとかないもんね。ガガガガガって感じに一瞬で入力を終えちゃうもの」
「うん。しかも計器から目を離さないで全部ブラインドで。キー配置とか入力画面とか、機体ごとに完璧に覚えてるんだろうなぁ」
あらゆる機体を『使いこなす』という評判に偽りは無い。操れると
今回の臨時のチームメイト、
(人の事は言えないけど、やっぱりあんたのお友達に玉鍵さんはもったいないわよ、三島)
夏堀はあのときの三島ミコトとのやり取りを、チームメイトの向井と初宮には伝えていない。向井はともかく、おそらく初宮は我を忘れるほど怒るだろうから。
(はっちゃん、これで猛牛みたいに怒るのよねぇ……)
今もテーブルに乗りそうな友人の『ある部分』に目をやって、夏堀は視界を下に向ける。視線は視界をまったく妨げなかった。
(同じ年齢なのにこうも違うか、おのれ遺伝子)
さらに言えばこのところの初宮は肌艶も非常に良くなって、さらに『ある部分』も大きくなったようだった。
思えば向井と自分が体調を悪化させたのに、初宮はむしろ以前より健康になっている気がする。
その違いに理由があるとすれば、おそらく玉鍵との生活に理由があるのではないだろうかと夏堀は考える。
(やっぱ食事だよね。三食あんなに良い物を食べてれば健康にもなるか)
食事に妥協を許さない玉鍵と同じ食事を
実績を目の当たりにした夏堀は本格的に玉鍵の寮へ入居を考える。少なくとも成長期が終わらないうちがいいだろうと、前回の報酬ですっかり肥えた貯金の残高から計算していく。
(考えてみたら報酬を返すって意味でもアリかな?)
戦艦の撃破報酬は玉鍵によって半ば譲られるように貰った報酬。三人は玉鍵に権利があると辞退したが彼女はまったく譲らず、強引に分配されたような形だった。これを家賃という形で少しでも返すのは悪い考えではないかもしれない。夏堀はそう結論した。
(よし。玉鍵さんが帰って来たら一緒にお出かけするわけだし、そのとき言ってみよっ)
出撃しない夏堀たちが朝から基地にいるのは玉鍵を待つためである。初めは夏堀と初宮、そして玉鍵の三人で出かけるつもりで。
しかし前回夏堀が寮に招待されたときご馳走された話などで、夏堀には微妙に向井を
その埋め合わせというわけではないが、夏堀からまず初宮に提案して向井も誘うことにした。わずかに眉を下げた初宮も多少彼に引け目があったようでOKを出し、最後に確認した玉鍵は特に逡巡することなく了承している。
むしろ誘われた向井が年相応の少年らしく随分と動揺していて、夏堀は少しおかしかった。
「なんだ!? あれは!!」
心の中で思い出し笑いをしていた夏堀は隣に座っていた向井の声に驚く。思わず正面に座る初宮を見ると、彼女もまた顔を手で覆うようにワナワナと震わせていた。
「あれは……」
魚雷とミサイルの爆発で生まれた泡を抜けて、玉鍵に迫る黒い影。機械で形作られた巨大な魚が猛然とゼッター
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