第53話 地下都市の中学生、月の平均的なお小遣いは2千円(端末利用代金含まず)

<放送中>


「これは1週間そこらじゃ無理だな。下手したらエリート層に送って、一度本格的に修理してもらわないといけないかもしれない」


 ブレイガー付きの整備士からようやく上がってきた損傷レポートをざっと眺めた花鳥は、持ち前のメカニックセンスで機体の損害状況を肌で把握して溜息をついた。


 並みの整備士であればレポートを読み解くのに十数分はかかるところを、感覚センスだけで即座に把握できる花鳥の仕事は早い。


「でも花鳥…さん。中枢はほぼ無事ですよ?」


 整備の少年たちの中でリーダー的存在であるアーノルドが花鳥の判断に疑問をぶつける。


 年齢は花鳥の1歳下の15歳である彼は一応という感じにさん付けをしてくるが、言葉の端から感じるニュアンスからあまり良い印象は持っていないことは明らかだった。


 もっともそれは花鳥側も同じことで、彼らブレイガー付きの整備士たちが、はっきり言ってしまえば玉鍵付きの整備士たちが気に入らない。


 若く血の気の多い彼らと捻くれた性格の花鳥が最低限やり取りしていられる理由は三つ。ひとつは双方が整備長への恩を感じているからである。


 逮捕された元長官の代わりに、なし崩しで長官代理をしている整備長は深刻な過重労働状態。年齢の割に頑健な老人だが、このままではいつ倒れてもおかしくない。

 せめて新しい長官がくるまで彼の負担を軽くしようと、基地に顔を出したのが花鳥たち元パイロットのガンドールチームだった。


 そんな恩を返す心意気のある相手を、単に嫌いだからと格納庫から追い出すほど少年整備士たちも小物ではない。またふたつに花鳥がメカニックとして十二分な実力を持っていたことも彼ら整備士たちの態度を軟化させた。


 いくら心意気があってもクソの役にも立たないなら邪魔なだけ。問答無用で叩き出していただろう。


 最後の理由はシンプルで、この忙しい状況でケンカなどしていられないのだ。


 勤勉で多くの仕事を手掛けていた整備長が抜けたことで、整備士の中堅たちひとりひとりの仕事が激増してしまい、彼らの下に付く新米たちにも多くの仕事を投げなければ全体が回らないのである。


 個人的に嫌いだが仕事のできるヤツは大歓迎。それが整備士たちの共通認識だった。


「ブレイガーはスーパーロボットの中でも特殊な部類だ。パイロットに騙し騙し使わせるようなことはしないほうがいい」


 膨大なエネルギーによって自在に伸縮する機体という、極めて珍しい特性を持つブレイガー。


 調整を誤ればエネルギーの制御が利かずに、暴走したエネルギーが縮退して周囲を時空間ごと巻き込み消滅しかねない。


 何重にも安全対策をしているとはいえ絶対ではないし、その安全対策によって戦闘機能にロックが掛かり、交戦真っ最中に行動不能になるかもしれないのだ。


 そんな不安を持った状態でパイロットに渡してやるくらいなら、整備士が強い言葉で出撃NGを出して諦めさせてやるべきだろう。


 ――――誰よりも頑固でパイロットを気遣う老人、あの整備長ならそう言うだろう。


「確かに。となるとやっぱり新しい機体かな。オレらもやっとブレイガーに慣れてきたんですがね」


 苦笑いをして溜息をつくアーノルド。エースの整備士であることに誇りを感じているのは事実のようだが、やはり相応の苦労というものがある。


 慣れた機体であれば整備の仕事も早くなり、覚えることが少なくなれば精神的な疲労も減って楽になる。


 だが玉鍵たまというパイロットは出撃のたびに乗機がコロコロ変わっていくので、整備する側も毎回覚えなければいけない事が多い。


 BULLDOG、38サーティエイト、レスキューサンダー、クンフーマスター、ブレイガー。さらに予備機としてキープしているGARNETも加えれば、彼らもまた6機もの機体を手掛けたことになる。


「仕方ないですね、うちの・・・アイドルは。次は何が来ますやら」


 仕方ないと口で言いつつ、その顔はどこか嬉しそうで『玉鍵に頼りにされている』という自負があるように思えた花鳥は、努めて自制し心の中だけで舌打ちした。


 彼らが花鳥を気に喰わないように、花鳥も玉鍵付きの整備士たちに拭い去れない不満がある。


(何がアイドルだよ、初めは怠けてあいつを殺しかけたクセに)


 諸悪の根源は彼らの指導・・と称して便利に使っていた中年整備士だが、それでも仕事をサボったことでBULLDOGのパイロットとなった玉鍵を苦戦させたのは紛れもない事実。


 パイロットがのちのエースオブエースである玉鍵だからこそ大戦果を挙げて生還できたが、一般的な実力のパイロットでは機体の整備不良のせいで確実に未帰還となっただろう。


 優しい彼女に許された後は心を入れ替え、他の整備士たちより真面目に取り組んでいるから花鳥も決定的な事は口にしないでいる。


 だがそれは、あの玉鍵たまという群を抜くほど美しい少女が相手だからこその反省じゃないか、という考えが離れない。


 兄のサンダーには『そりゃ男だからな。野暮だぜBROTHER』と爽やかに言われたが、どうしても気に入らないのだ。


(こいつらになびくようなヤツじゃないけど……あいつ妙に面倒見が良いからなぁ)


 玉鍵は自分の整備士たちに頻繁に差し入れを持ってくる。最近は栄養価の高い食材を使った良質な食事を食べているせいか、明らかに彼らの体格が良くなってきているほどだ。


 以前は仕事量と摂取する栄養が不釣り合いを起こしていて、痩せてヘロヘロだった少年たちは、今や年上の花鳥より引き締まった筋肉質な体をしていた。


(男の価値は筋肉じゃない。稼げる頭脳だ、ホワイトカラーだ)


 そう言い聞かせつつも、花鳥の意中の相手である少女は尋常でない金額を稼いでいるパイロット。今の時点でさえ生涯をかけて稼いだ額でも追いつけそうにない事はほぼ確定している。


「――――花鳥さん、あれ」


 脳内で意中の伴侶に頭が上がらない自分、という嬉しくも悩ましい苦悩していた花鳥にアーノルドが小声で囁く。その視線の先を見た花鳥は昨日から続いているとても複雑な気分をまたも味わった。


 やや濃い金髪を整髪ジェルで固めてトサカのように立てた少年が、物珍しそうに格納庫をキョロキョロしながら歩いている。


 彼の名は月影エイジ。昨日まで存在を知らなかった花鳥の兄弟である。


 一番年上の兄サンダーバード、姉のミナセ、そして今は亡き弟の大鷹は、花鳥を含む全員が母親の違う異母兄弟。


 その三人に次ぐ新たな父親の浮気の証原罪が花鳥の下に現れた。


(ブン殴りてえ……)


 彼が悪いわけではない。悪いのは女癖が悪く碌に顔も見たことがないクソ親父だと頭で分かってはいる。だが、やはり自分の中に半分流れている同じ血が反応するのか、月影の顔を見るだけで猛烈に腹が立つことを抑えられない。


 初めて他の兄弟に会った時も、それぞれが理由なく無性に嫌悪感が湧いて戸惑ったものだ。後でそのイライラの原因が出生によるものだと知って妙に納得したものである。


 今でこそ互いを兄弟姉妹とかみ砕くことができるようになったものの、会ったばかりの月影の事を花鳥は受け入れられる自信がまだ無かった。


 それは恐らく月影エイジという少年が、子供の頃に花鳥の母親が映像で見せてくれた父親の顔によく似ていたから。


(ボクらと同じで親父は生まれる前に消えたらしいけど…………ホンッッッット、ブン殴りてえ)


 養育費ツケを払わせる前に鼻のひとつくらいはへし折ってやりたい。月影に父親の面影を感じた花鳥は、その姿に父親を被せて空想の中で殴りまくった。


 天才肌で捻くれているが、彼もまた多感な16歳の少年。自分と母親を置いて消えた無責任な男への愛憎は簡単に拭えるものではない。






<放送中>


「この割り振りに異論はあるか?」


 席に着いた向井たちの顔を見回した玉鍵は、まず視線で夏堀に発言を促した。


「あるけど、聞いてくれないんじゃ意味ないし」


 両手を広げて降参のポーズを取った夏堀マコト。そのせいで隣に座る向井に彼女の持っている生クリームのついたケーキ用のフォークの先端が来て、少年は迷惑そうに顔をしかめた。


 次に視線を向けられた向井は首を横に振って自分に異論はないと示す。夏堀の言い分も分からないではないが、最終的に決定権を持っているのは指揮官であり最大戦果を出した玉鍵に委ねられて正着だろう。


 最後に玉鍵の横に座る初宮に視線が向けられる。先ほどからずっと宝石を鑑定するような目つきでショートケーキのイチゴを見つめていた彼女は、隣からの視線に気が付いて慌てて首を振った。


「言いたいことはマコちゃんと同じ。でも玉鍵さん頑固だから」


 しょうがないと言うように軽く苦笑いをした初宮由香に釣られて夏堀も笑う。


 これまでは感情が乏しいせいで場の空気に合わせて笑うということが出来なかった向井。しかしそんな少年も最近はごく自然に笑みを浮かべられるようになってきた。彼は感情に乏しいのではなく、感情の発露の機会が極端に少なく感情表現の切っ掛けが分からなかっただけなのだ。


 玉鍵の提案した報酬分配は4等分。そこから全員が小型機1機分づつ、計4機分の撃破報酬を月影に渡すというもの。彼は戦艦との戦いにおいていくつかの砲の破壊というアシストをしている。その分を考慮しての提案だった。


「正直な話、報酬はありがたいんだけどさ。私たちはほとんど活躍してないから肩身が狭いのよ」


 騙されたとはいえ別の機体で出撃していることもある。これで得意満面に自分たちが倒したと喧伝するほど向井たちの面の皮は厚くない。


「ブレイガーで単身飛び込んでくれた玉鍵さんが総取りで当然だと思うよ」


「はっきり言ってあれは狂気の沙汰だ。戦闘区で敵を足元にして機体を乗り換えたなんて、エリート層だって記録がないだろう」


 狂気の沙汰と口にしたところで初宮から批難の目が向けられる。


 確かに助けてもらっておいて言うことではないだろうと、向井もその視線を甘んじて受ける。


 だがいくらなんでも玉鍵の行動は常軌を逸している。もしそのせいで彼女が死んでいたら、向井は自分程度の命の価値では死んでも詫びることができないと思った。あそこに取り残されていた4人分・・・の命でさえ釣り合わないだろう。


 向井の意識から意図的に外された5人目。あの忌々しい犯罪者の命に少年は価値を感じなかった。


 太陽桃香は『Fever!!』の放送によって死亡が確認された。死因は心的ストレスによるパニックに陥り、宇宙空間で機体のキャノピーを開口して窒息死するというものだった。


 すぐにヘルメットのバイザーを下げてパイロットスーツの酸素供給をオンにすれば済むはずの、ごく単純な解決法さえパニックに陥った太陽はできなかったらしい。


(当然だ。訓練していないことは咄嗟にできないものだ)


 死が迫るストレスで冷静な判断能力を失い、コックピット内でヒステリーを起こして暴れた太陽はまるで発狂したサルのようだった。


(……無様とは言うまい。所詮あいつは戦士ではなく、単なる詐欺師の女だったのだから)


 訓練された兵士とて暗黒の宇宙に放り出され、そのまま死ぬしかないと分かれば泣き叫ぶ者が出るだろう。訓練もせず覚悟もしていない人間に耐えられるものではない。

 向井はそう結論して太陽桃香への憎しみに区切りをつけた。死人を恨み続けてもしかたないと考えて。


「では分配だ」


 玉鍵が持っている端末を操作すると、すぐに三人の端末へ口座に入金があったこと知らせる一文が届いた。


 すでに報酬は玉鍵が国から一括で受け取っており、このパーラーでの話し合いはその分配を決めるためのもの。話の流れもおおむね三人の予想通りである。


 それでも表示された桁を眺めて、夏堀と初宮から『おぉ…』『うわぁ…』という声が上がる。同じく向井自身も冷静とは言えない心境になっている自覚があった。


「み、身の危険を感じるくらいの額なんだけど……」


「……一人で出歩けないかも」


 10代の学生は当然として、一般人が持つ金額ではないと感じた二人は挙動不審になって無意識に周囲を伺うような動きをしていた。


「戦って、生きて帰ってきた報酬だ。毎回これほど稼げるわけじゃない、身を持ち崩すなよ」


 これだけの大金を預かっていながら何も変わらない玉鍵は、まるで三人の母親であるように釘を刺していく。まとまったお金が入ったことで金銭感覚を崩してしまうパイロットは多い。それを危惧しているのだろう。


「うぅ、できれば玉鍵さんに預かっていてほしいくらいだよ」


「同じく。帰りの送迎レーンが怖いなぁ」


 初めに出た話で、渡される金額に怖気づいた二人が報酬を分配せず玉鍵の口座にまとめて入れておいてほしいという案もあった。だがこれは玉鍵がはっきりと断ったため立ち消えになっている。


 さすがに他人のお金まで預かるわけにはいかないという、ごく当然の言い分だ。


 ただ初宮だけは同じ家に住んでいるのだし、家賃の前渡しと思ってほしいと微妙に粘っていた。結局NGを貰って、なぜか妙に落ち込んでいたのが向井には印象的だった。


(オレも他人事じゃないな。スラムを出たとはいえ、あのアパートの周りも治安の良いところじゃない)


 引っ越したばかりではあるが、もっと治安が良いところに移ることも視野に入れるべきだろうと向井は思案する。むしろ荷物の少ない今のうちのほうが楽なのも事実だ。


「あーあ、私も玉鍵さんトコの寮に引っ越したいな。うちは姉と弟がいる三人姉弟で個室が無いのよ」


「……来たいなら、まあ構わないが。今後は家賃を徴収するぞ?」


 A区画の一等地に居を構える玉鍵の住まいは、驚いたことに元学生寮を買い取った大型物件。それも裕福層向けの高級寮となっていて、諸事情で一人暮らしを始めた初宮はここのお世話になっている。

 それもまともな貯蓄が無い彼女のために無償で貸している状態であり、この話を聞いた星川たちのグループが寒気のするような汚い舌打ちをしていたのを向井は偶然聞いてしまった。


(人目の無いときの女は恐いな。玉鍵のような裏表のない異性は、実は珍しいのかもしれない)


 チームメイトの夏堀と初宮にしても時折女の黒い部分を覗かせることがある。それに対して玉鍵はとてもさっぱりしていて、どこか同性に通じる気安さのような不思議な安堵感を向井は感じることがあった。


(女性としてこれ以上ない美人に思うことじゃないがな。まるで男と話しているみたいだ、なんて)


 もはや玉鍵の信奉者めいている初宮辺りに言ったら怒るに違いない。向井は盛り上がる女子の事は置いて、付き合いで注文したコーヒーセットに手を付けることにした。


「前向きに検討しています! 気になるお家賃はおいくら?」


 ――――その寮には男の自分も入れるのだろうか? ほぼ間違いなく無理と分かっている質問を、向井はグビリと飲んだアイスコーヒーで喉の奥に流し込んだ。







(うーん、冗談だったんだが。仲間内で金の話はしたくねーなー)


 寮の話で思いのほか夏堀が食いついてきた。思春期のガキが個室を欲しがるのは分かるんだがな。金の切れ目が縁の切れ目、金銭やり取りした時点で上下が出来ちまうのが嫌なんだよなぁ。


《でも無料ってわけにはいかんじゃろ? もちハーレムに入れてオレが養うって言うならオッケイ!》


(そんな予定は生涯ない!)


 男の夢みたいに言うがよ、ハーレムなんざ良いことないぞアレ。初めはピンクの花園でも10年20年と経てばおばちゃんの井戸端会議、さらに経過すれば敬老会だぞ? ああいう望みを現実にやる野郎は女が若いうちだけ囲うんだろうがな。創作なら何か設定つけて女が若いままとかな。


《あまり部屋を余らせとくのもどうなのさ。空室がタダ余りの11部屋もあるでよ》


(この物件薦めてきたスーツちゃんが言うかぁ? ……安全のために変なヤツは入れられねえし、そこそこの家賃取らないと格好がつかないのがネックだな)


 A区画の物件なんざパイロットでも躊躇する値段がザラだぞ。寮って言ってもあくまでだから国や学校から補助金が出るわけでもない。これに食費やら光熱費やら加えたら結構な額になる。


 今回の報酬があれば数年そこらは遊んでても問題ないだろうがよ。若いうちに散財のクセつけるのは感心しねえ。


《なんなら釣鐘つりがねって人に補助金でも掛け合ってみたら?》


(心を読まれた……)


 けど『金を出す=口を出す』だからなぁ。この国の役人に端金を恵んでもらった程度で弱みは見せたくねーな。


「前向きに検討しています! 気になるお家賃はおいくら?」


 端末に周辺の物件を参考にして算出した金額、その7割程度を表示する。夏堀から『うッ』という喉の詰まる音が聞こえた。まあ親から小遣い貰ってるガキの懐では見ない額だよな。


「玉鍵さん、入居した日から遡って私のお家賃払いたいんだけど。あと食費とか」


(……決めるとなればこうなるよな。初宮は今んトコ天涯孤独になっちまったんだから、要求されない金はできるだけ持っておきゃいいのに)


《真面目な子には無理でショ。お風呂で生の太乙っ、パイパイを披露した報酬として免除すれば?》


(おまえは何を言ってるんだ)


 ガキの裸に金銭価値をつけんじゃねえ、そういうのが世界を歪めんだよッ。


《戦闘力インフレが無かったら、あの世界で一番強そうな殺し屋だと思う》


(ホントにおまえは何を言ってるんだ?)


《こんなスーツちゃんに一言だけ言わせてほしい》


(どうぞ)


《柱で飛ぶシーンは正直カッコイイ》


(だーかーら、おまえは何を言ってるんだ!?)


 やっぱ変な世界の電波受信してねえかこのスーツちゃんはよ。柱で飛ぶ殺し屋ってナンダ?

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