第32話 竜の裁判に無罪無し!!
こっちを敵と認識したモスキートが半透明の羽を震わせてホバリングする。天井に頭でもぶつけてくれりゃスキをつけたんだがなぁ。
(時間をかけるほど都市に被害が出る。多少のダメージは覚悟でラッシュをかけんぞ!)
《おっけい―――ちょい待ち、低ちゃん。うわ、アレはヤバイよ、自爆型だ》
(げ、マジか。ならなんでジャスティーンは無事なんだ?)
《ある程度損傷して初めて自爆モードになるタイプみたい。絡んだ足を壊して引っぺがしてる最中に、とか》
(意地の悪い野郎だな! つまり下手に攻撃すると、この場でドカンってことかよ!?)
《ここで爆発すると天井崩落の危険があるね、その時点で都市全体の3割は壊滅、それに連動して半分以上の施設が機能不全ってところかな》
(具体的な被害は分かんねえがメチャクチャになるのは分かった。つまり撃破じゃくて取り押さえろって事か?)
《完全に拘束しちゃうとやっぱり自爆モードになっちゃうと思う。せめて被害の少ないところで爆発させるしかないんじゃない?》
そんなとこ何処にもねえよ! ジャスティーンが落ちてズタボロのここでも爆発したら3割だろうが! いや待て、他の場所、他の場所……。
「整備長! 聞こえてるか!?」
《整備長呼びww いつもジジイなのに》
(ジジイだって立場があんだろ、人前ならこのくらいは空気読むわい)
OP.<どうした嬢ちゃん!? トラブルか!!>
(声うるせえッ、スーツちゃんジジイのときは音量下げてくれ)
《あいあい》
「ゲートに枠は残ってる(か)? こいつを向こうに押し込む!」
OP.<なにぃ!?>
「自爆するタイプだ。ここで倒したら都市が潰れる」
OP.<!! そういうことか! オペレーター!>
《来たよ、一直線》
(すっと行ってサクッとか! 素直なもんだな!)
メインモニターに広がってくるのは節くればった足と中心の銀色の針。避けるのはナシ、派手にカウンター取るのもナシ。あーめんどくせえ!!
クンフーマスターを手刀モードにして叩く叩く叩く。右を打ち過ぎたら左、左に傾いたら右。突進力を削ぎつつとにかく組み付かれないよう、それでいてぶっ飛ばさないようにやってくる足と針を捌く。
確かにこいつは『クンフーマスター』だがよ、木人拳かよクソ!
クンフーマスターは格闘戦主体ってだけに動きのパターンが極めて豊富で柔軟だ。
膨大で繊細なアクションの数々は、両手のスティックと足のフットペダルじゃ操作がとても追っつかねえ。
実のところクンフーマスターをコントロールするのは、パイロットの思考によるイメージコントロールが主体になる。コクピットにあるスイッチやら何やらは操作の補助でしかねえ。
それでも一応、動きが様になってるのはスーツちゃんが事前に網膜投影してくれるモーション映像のおかげだ。画像を頭の中でなぞればクンフーマスターがその通りに動く。
生身で戦う時もたまにやってることだからおたつかずにスムーズだぜ? あっちは頭じゃなく体で動きをなぞるがな。たぶん本気で格闘技学んでるヤツほどの威力にはならねえと思う。所詮は模倣だ。
《手足に負荷が掛かってきてる。一旦仕切り直そう》
(あいよっ)
弾きまくった最後に両手の掌底でボンと押し返す。思い切り突き込めねえのがストレスでしょうがねえなオイ。普通ならもうキメてるところだぞ。
《関節が思ったより早くヘタッてきてるね。これじゃ何分も動けないよ》
(またこのパターンか。思い切り戦えるロボットに乗りてえなぁ)
整備詐欺だったBULLDOGと違って、こいつは完全に倉庫で寝てたロボットだからしょうがねえところはあるんだろうがよ。寝起きに悪いなクンフー。
OP.<嬢ちゃん、枠は残っとるぞ! だがどうやって誘導するんじゃ!?>
「任せとけ」
こっからはこっちの仕事だぜ。黙って見てな。
(スーツちゃん、相手のダメージ算出よろしく)
《はいな。現在87パーセント。だいたい50からヤバイよ》
(半分からドカンとは、せっかちな野郎だなっ)
《つまり早ろ――》
(お黙り!)
動き出そうとした機先を制して一番固そうな鉄の虫の胴体を殴りつける。ここで逃げたり回り込んだりされんのは困んだよ、テメエのしたいことなんざさせねえぞ。
飛びつき、針と羽の振り回し、どっちも遅え。どうもやれることは少ねえタイプみてえだな。特に火器を持ってないのが致命傷だぜ。
《お腹には当てないでね、そこが爆薬庫だよ》
(庇ってるから丸わかりだな。自爆モードに入る前はそりゃそうか)
……今視認で確認したが、ゲートまでのルートには都市のまだ無事な部分を通る必要があるな。向こうは飛んでるし、こっちは衝撃で踏み荒らすことは
(この分なら危なげなくゲートまで押し込めそうだ。Sワールドのどこに飛んでくかは知らねえが、そっから二度と来ないでほし―――)
《回避! ジャンプ!!》
「うわっ!?」
ビーム!? オレンジのビーム光が見当違いの方向から飛んできたぞ!
J.<あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっ!!!!>
「《ジャスティーン!?》」
今頃になって擱座していたジャスティーンからビームが撃ち込まれてきやがった! オイ、ふざけんな! ここでテメエの火器なんて使ったら火の海だぞ!? 着弾した壁際の施設がブッ飛んじまったじゃねえか!
(錯乱かよ! 狙いがまともじゃねえぞ!?)
《ひどい興奮状態。何も聞こえてないし何も判断できてない。このままだとエネルギーが尽きるまで撃ちっ放しになるよ》
冗談じゃねえ! 死にたきゃ一人で死ね!
(こっちを優先する! 後ろから撃たれるのも都市を潰されるのも御免だ!)
《敵を撃たれたら困るしね、どうしたもんかなー》
(はっ! 面倒事は
「ドラゴン・フレイル!」
音声認証を受けてクンフーマスターの腰から二本の『ドラゴンスティック』が飛び出す。
『フレイル』のセリフを聞き分けたプログラムが、自動で掴んだスティックを連結し、エネルギーで形成された鎖が『竜のヌンチャク』を完成させる。これがクンフーマスターの『ドラゴン・フレイル』だ!
………ドラゴン・ヌンチャクでいいじゃん。なんの拘りなんだ開発陣?
まぁーいい、爆発する虫と違ってテメエに遠慮はいらねえんだぞタコがぁ!! デコボコにしてやらあ!!
《後方。モスキート》
(そっちも大人しくしてろボケェ!)
まだダメージには余裕があったよな!? 裏拳みてえな軌道でヌンチャクを派手に振り抜くと、蚊の針と顎の繋ぎ目あたりにクリーンヒットした。
「マルチセクション!」
ドラゴンスティックのチェーンが伸び、その間に輝くエネルギーの多節棍が形成される。
ドラゴンスティックを基本形態として。こいつはダブルスティック、ポール、トンファー、ヌンチャク。そして
ロボット同士の戦闘じゃ細かい格闘武器の仕様なんざ、さして意味はねえがよ。
だが多節棍はちょいと役立つぜ?
「
一発
広げた足節のせいでデカく見えるが、こいつの体自体は細い。引き締めればコード線まとめるようにあっさりキュっと絡まった。
《モスキートハンマー!》
スーツちゃんの意味不明なかけ声に合わせて多節棍を引っ張り、その勢いのままタコの乗るジャスティーンに叩きつけた。
いい加減乱射を止めろタコがぁ! 壁だって撃って平気なわけじゃねえぞ!
J.<うぎぃ!? マ、ママぁ、ママぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!>
(チッ、今ので目を回してくれりゃあ良かったんだがなぁ!)
「リリース! スティック」
多節棍を解除し、クンフーマスターの手元に戻ってきた二本のドラゴンスティックを天に掲げる。
敵とジャスティーン、ドンピシャ。この位置、この角度ならもう都市を縫って蚊をゲートに連れていくことも
《情けは無用だ低ちゃん。ジャスティーンをクッションにして蹴っ飛ばせ!》
「(おうよ!)クンフーマスター、ドラゴン・インストール!」
ふたつのスティック内に内蔵されたエネルギータンクが全解放され、溢れ出る力が青く輝く放電現象を引き起こす。
これで殴る? 否! これを投げつける? 違うね!
二頭の荒ぶる竜の収まる場所はクンフーマスターの脚部。開口された足の装甲内に竜の怒りを送り込む!
《ドラゴンエネルギー充填。クンフーマスター冷却機能全開。臨界までカウントスタート!》
この力にはクンフーマスターだって耐えられない。活動限界は30秒ジャスト。
「(オレが生きてる)この街に、テメエの居ていい場所はねえ!」
クンフーの両足からの放電が最高潮に達したとき、敵とクンフーの間に疑似リニアレールが形成される。その回廊に囚われたものは、局地的な超磁場によって身動きひとつ許されない。
なぜならそこは審判を待つ、罪人の牢獄。
「ドラゴン・ジャッジ!!」
リニアレールで加速したクンフーのボディが一瞬で音速を超え、一発の砲弾となったキックがジャスティーン、そしてその後ろの虫野郎に衝撃として叩き込まれる。
これこそが竜の判決。許されざる者に与えられる弁解の時間など―――――無い!!
「《
超絶の運動エネルギーを込められた罪人の
ビリヤードのコンビネーションショットの如く、ジャスティーン越しに打ち込まれた衝撃で敵だけがゲートの彼方に飛び込んでいく。
決して止まることなく、罪の星が流れた。
《……敵の自爆を確認! 都市に被害なぁーしッ、おつかれ低ちゃん》
やぁーれやれだ。
<放送中>
(なんちゅう適応力じゃ、ぶっつけ本番でクンフーを使いこなしとる)
作戦室のモニターには
執拗に繰り出されるのはジャスティーンを絡め取った6本の足。あの鉤のある足で機体を拘束し、蚊に酷似した口のニードルで突き刺すのがこの敵の基本的な攻撃方法なのだろう。
そう、無いのだ。この敵との会敵記録は。これまでのデータにない敵。そして玉鍵からの通信で自爆する可能性を示唆されたこの敵は、便宜上『モスキートスーサイダー(仮称)』と命名された。
地下都市で10メートルものロボットが自爆する。それは恐ろしい破壊を撒き散らすことを示している。
ただの撃破であればまだいい。だが、自爆となればその威力は相手を巻き添えにする前提の破壊力に違いない。その被害は目を覆いたくなるものになるだろう。
しかし、言いようのない不安に包まれていた作戦室は徐々に希望を取り戻した。
「すごい…」
若いオペレーターのひとりが声を漏らす。それは作戦室全員の心の声を代弁したもの。
連続で繰り出される攻撃をクンフーマスターは寄せ付けない。それだけではない、目敏い者は気が付いた。相手を逃がさず、完全にその場にくぎ付けにしている玉鍵の技量に。
飛行型の敵を逃がさない。それがどれだけ困難か。見れば見るほど凄まじい戦略眼、彼女は敵の初動を悉く潰しているのだ。
打ち払い、いなし、叩き、弾く。時には敵の攻撃の軌道に手足を割り込ませて押さえ、最初から振るわせないことさえあった。
(渋すぎるぞ嬢ちゃん。白兵戦のベテランだって簡単にできんわ)
白兵戦でソードを打ち合うような事は稀にあるが、ロボットでより踏み込んで武器を振るうアームの方を押さえるなんて簡単にできることではない。
クンフーマスターはパイロットの思念と肉体に刷り込まれた反射で動作する。でなければ拳法の動きなどトレースできないし、目まぐるしく動く戦闘で反応が間に合わない。
つまり、クンフーマスターの性能を限界まで引き出せる玉鍵は、間違いなく同様の格闘技を修めていることになる。
(いや、クンフーの限界以上じゃ。嬢ちゃんもそれを察して途中から動きが変わったしの)
最初は暴風のような手刀足刀の嵐だったが、機体に負荷が掛かっていると察したのだろう。攻撃を予測し、軌道上に手足を置いて潰す形にシフトした。
(天才が機体の性能以上の操作をしてぶっ壊すってのはたまに聞くが、嬢ちゃんはそれさえ上回っとるわ)
機体の限界を感じられずに壊す、それは力自慢の素人が刃物を強引に叩きつけて壊すのに似ている。
確かに威力はあるだろう。だがそれでは本当に刃物を使いこなしているとは言い難い。剛力を余すことなく伝えるのではなく、使う刃物の限界ギリギリを察して存分に振るう。それこそ真の天才というものだ。
J.<あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっ!!!!>
KM.<うわッ!?>
「嬢ちゃん!?」
危なげなく戦闘を優位に展開していた矢先、とんでもない方向からの射撃。
それは味方のはずの、擱座したはずのジャスティーンの攻撃だった。
間一髪、玉鍵の背後から駆け抜けたビームをクンフーマスターはギリギリで躱した。ジャスティーンのビームが弾速の遅いエナジー兵器でなければ直撃していたかもしれない。それほどに危うかった。
「っ、疫病神めぇ!! オペレーター! クソガキに声をかけ続けろ!」
自分でそうは言ったがおそらく無駄だ。モニターに映った宗太の顔が恐怖で完全に錯乱しているのが分かる。獅堂の経験上、アレは殴って失神させるくらいしか通じない。だが他にこの作戦室から玉鍵への援護はできないのだ。
KM.<ドラゴン・フレイル!>
おお、という感嘆の声があちこちから響く。その一人は無論、獅堂だ。この基地で初めて華々しい戦果を挙げたクンフーマスターの、その伝家の宝刀が抜かれたのだから。
「!? あぶねえ!」
ジャスティーンに気を取られたところに後方から敵が迫る。だが玉鍵には一片の油断も無かった。
振り向きざまに一撃、さらに敵を多節棍で拘束してそのままジャスティーンへ投げつける。
J.<うぎぃ!? マ、ママぁ、ママぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!>
KM.<……クンフーマスター、ドラゴン・インストール!>
(―――!
ついにクンフーマスターが必殺技の準備に入る。それはスティック内に収められたふたつの追加エネルギーを込めての必殺のキック。『ドラゴン・ジャッジメント』。
KM.<―――この街に、
クンフーマスターの脚部から展開された局所リニアレールが敵を、そして敵の機体を叩きつけられたジャスティーンを縫い留める。
KM.<ドラゴン・ジャッジ!!――――――ギルティ!!>
リニアレールから光を纏って放たれたクンフーマスターは、過たずジャスティーンを蹴り飛ばし―――否、その背後の鋼鉄の虫だけを衝撃で弾き飛ばした。
飛翔する敵の方向と角度、寸分違わずゲート入口へと一直線。
「て、敵の撃破、確認しました!」
オペレーターからの報告から一気に歓声が上がる。
敵が地下都市に入り込んだとき、誰もが死を意識した。そこからの生還の事実が人々を原始の多幸感に包んでいく。
「喜ぶのはそこまでじゃ! 今もSワールドに行っとるパイロットたちはおるんじゃからな! 戦っとったのはこっちだけじゃないわい!」
そう。今日は出撃の日。地下都市の異変の前にSワールドに飛び込んでいったパイロットたちは、未だ現地で戦っているのだ。
<放送中>
「「やったぁー!!」」「さすが玉鍵さん!」「…よかった。家、あの辺なの」「奇跡! 奇跡ヨ!」
モニターに噛り付いていた人々から歓声が上がる。その中でも星川たちは心が爆発するような歓喜に包まれて全員が仲間たちと抱き合った。
誰もが固唾を飲んで見守っていた。もちろんパイロットの中には援護に向かおうとした者もいる。しかし、整備長から都市の中での『戦闘』や『援護』が如何に難しいかを諭されると動けなかった。
それでも格納庫に向かおうとした者たちもまた、自分のせいで『人命を損なったときの責任を取れるのか』という一言には硬直するしかなかった。
あの場で戦えるのは10メートル級という最小サイズに分類され、行動に伴う周囲への衝撃を緩和する機能を持ち、何より『玉鍵たま』というエースパイロットが乗り込んだ『クンフーマスター』以外に無い。
(……凄すぎる。やっぱり玉鍵さんは生まれつきの英雄、救世主なのよ! あの人こそが!)
星川の中で玉鍵の存在がますます大きくなっていく。そしてそれは多かれ少なかれ、玉鍵という人間を知っている者たちすべてに共通した想いだった。
「格納庫! 格納庫に行こう!」
星川と同じくらい、あるいはそれ以上に興奮した仲間のゆっちゃんが提案するとたちまち格納庫への大行列が出来上がった。彼女が話しかけたのはもちろん仲間だけだが、その場の全員が同じ気持ちだったからである。皆が純粋に街を救った勇者を労いたいと思っていた。
―――
それは移動する間に雑談を楽しんでいたとき。
同じく近くで雑談していたパイロットたちから、星川の耳にそんな言葉が聞こえてきた。
「…そういえば
仲間の一人『雪泉シズク』がテスト問題を読み上げるような感情のない声で、とある疑問を口にした。
侮蔑の籠った
火山宗太、だったか。
この基地の長官の息子。初戦で仲間を置いて逃げ回り、二度目には援軍を置いて逃げ帰った。
そして今回、懲罰を兼ねて出撃したにも拘わらず、あろうことか三度逃げて敵を地下都市に連れてきた最悪のパイロット。
一言で言って戦犯だ。あいつにはもう他に思い当たる単語が無い。
「コクピットで粉々じゃない? いい気味よ」
「反対。玉鍵さんが味方殺しとか気に病んだらかわいそう」
「大丈夫! 絶対玉鍵さんのせいじゃないもん」
「…先に撃ったのはあいつのほう。街の安全の話もある。判決、無罪」
「「「「「だよねー!」」」」」
星川たちの周囲も同じように玉鍵を擁護する話で持ち切りとなった。もしあの状況で狂った火山を大人しくさせることができるのならやってみろと言いたい。もちろん街を守り敵と戦いながらだ。
そして玉鍵の解答は『ジャスティーンを切り捨てる』。
誰がなんと言おうと、パーフェクトの解答だ、現実的に言ってもっとも被害を出さない最善手だろう。もし批難する者が現れたら、その時は星川が全力で玉鍵を擁護する。
いや、自分だけではない。地下都市の誰もが彼女の味方になるだろう。ほんの一部の愚かな例外を除いて。
だが、絶対にそんなことは許さない。許されるはずがない。
この都市の守護神。玉鍵はいずれそう呼ばれるに違いないのだから。
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