セルシオ公国

 セルシオ王国は中規模の王国だが、内乱が絶えない国だった。

 名前はいくつも変わっている。

 何度も革命がおこり続け、その時代の勇者が全て革命側という不思議な国だ。

 普通、勇者は国や世界を守る者のはずだ。

 なのに、この記述はまるで革命システムだ。

 それに、変わり方が異常だ。

 これなら勇者であふれかえってしまう程、入れ替わっている。

 何かおかしい。

 しかし、勇者については詳細は書かれていない。

 ソウついてかどうかわからなかった。

 

 セルシオ王国についてはそれほど歴史があるわけではないので、詳細は書かれていなかった。 

 これ以上は何も得られそうになかった。


 これ、全部探さないといけないのか……。

 前世では蒼と違い、本は読むがそれほど長く読むことが出来ない。

 後四冊にするか。

 ルラも待っていることだし、僕は読む数を決める。

 そうして四冊読み終えたが、手掛かりはまるでなかった。

 堕ちた黒い勇者は恐らく、ソウ達の事だと思うが他の羽のない鳥……血に染まった花嫁というワードは一つも出てこなかった。

 終わったことで切り捨てるのは簡単だが、もし彼らが現れる場所が某名探偵の様なら、事件は僕の周りで起こることになる。

 ま、考えても仕方ない。

 彼らの行動から見てまだ様子見といった感じなので、焦る必要はないだろう。

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