エレナとセシア

「さて、あっちも始まったところでこっちも始めよっか」


 身体を伸ばしてストレッチをし終えると、セシアにいう。


「そんなのんきでいいんですか?」

「おっと、敬語なんだね」

「私を何だと思ってるんですか?」

「うん? ツンデレ生意気お嬢様」


 セシア手をかざすと火の球を放つ。

 エレナは指をパチンと火球に向かって弾くと、火球は弾かれ消える。


「危ないじゃない」

「誰がツンデレでわがままよ!」

「え、自覚無し?」

 

 その言葉にセシアは魔法陣を展開し、得意の魔槍を作り出す。


「お~、やる気だね~」


 エレナも魔銃を取り出す。

 セシアはいつもの斬撃を放つ。

 エレナは銃を放つが、セシアの斬撃の方が火力が高いのか魔法の弾は斬撃に押し負ける。

 

「一発では無理か……」


 続いて二発放つ。

 これも駄目。

 一撃は消えたが、二撃目に二発では消えなかった。

 三発だな。

 3発を斬撃に放つ。

 大当たり、次の三撃目は三発で壊せた。


「いい威力だね」


 セシアの攻撃を次々と落としていく。

 

「じゃあ、四発行くよ」


 エレナは弾を四発放つ。

 斬撃は向きがバラバラなので合間を縫ってセシアを襲う。

 その攻撃は正確で、セシアは踊りながら必死に避ける。

 そのせいで斬撃の生成速度が遅くなる。


「攻撃が疎かになってるよ~」


 言いながら次々と銃弾を彼女に浴びせる。

 そうしていると、銃弾の一発がセシアに当たる。

 触れると同時に小さな爆発が起こる。

 そのせいで体勢が崩れ、次々と銃弾がセシアに命中した。

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