似たもの同士
「何あいつ、気持ち悪い」
「本当よね、陰湿そう」
アリエとリラがムッとした表情いう。
その状態でよくそんなこと言えるな~。
アリエはカナリアに、リラはルラが羽交い絞めにして止めていた。
なんというか、手を出しそうだったんだな。
リラは心配だったが、アリエもそういうタイプだったんだな。
止める方も止められる方も同じポーズというのに何故か笑いそうになる。
「と、とりあえず ウェルサ《あの人》の事は放っておいて行きましょう」
僕らは リラとアリエ《二人の猛獣》を落ち着かせて、受付へ行く。
「ネイです、案内するよう言われていた方々をお連れしました」
その言葉にしばらくして扉が開かれ、ウオラが対応する。
「お、来たな」
僕らは中に入ると、僕とセシア……リラとルラ以外はレイスの前で膝をついていた。
「そんなにかしこまらなくていいよ、僕はこういうの苦手なんだ」
レイスがそう言うと、皆戸惑っていた。
「初めまして、僕はレイス・アルスだ」
「お久しぶりです、レイス様」
「様はいらないって言ったろ、久しぶりだねセシア……それにサウル君とリラちゃんとルラちゃん」
僕らは頭を下げる。
「お久しぶりです、レイスさん」
「活躍してるようじゃないか、途中からだけど試合は見てたよ」
「ありがとうございます」
「流石は君達の息子なだけあるな」
僕の両親に目を向けると、当然といった顔でレイスを見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます