三日目の対抗試合

 次の日

 

 僕達はアリエの泊っている場所に迎えに行くとアリエの他にもう一人、アリエと同い年の少女がいた。

 黒く背中までするりと伸びた綺麗な髪に丸く愛嬌のある優しい瞳の少女だ。

 アリエは僕達に気が付くと、少女の手を握りこちらに向かってくる。


「おはよう、皆」

「おはようアリエ、その子は?」


 オットーがそう問いかけると彼女はお辞儀をして挨拶する。


「初めまして、私は一刀生第二席カナリアっていうのです」


 カナリアという少女は第一印象は穏やかそうな雰囲気だ。

 彼女が一刀生第二席、なのに今回の試合は一切彼女は出場者の名前はなかった。


「彼女もいいかな?」

「もちろん」


 そういってアリエとカナリアと共に学院に向かうといつものように大勢の人だかりが出来ていた。

 今日は自由戦、全ての魔法を駆使して戦う試合だ。

 これは個人戦、二人組戦、四人組、五人組戦の四つある。

 一人一つしか出場できないので僕は皆と話し合いオットーとコロナは二人組戦、僕とレア、セシアとミリスは四人組戦で行くことになった。

 理由はレアは実力を発揮できると本人が言ったのが理由だった。

 因みに師匠のミナ達は僕達とは誰とも当たらない五人組戦、アリエはテイルと二人組、カナリアは今回も欠場だという。

 アリエ曰く、戦った彼女は自分より強いらしいが身体が弱く、今回もここに来るまで体調が悪く、欠場にしたらしい。

 

「調子は大丈夫なのか?」

「はい、もう大丈夫なのです」

「ならよかった」


 そうして、次の自由戦の試合のトーナメントが発表された。








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