レアな活躍
まぁ、何と言うか……思っていたよりあっさりと予選が終わり、今は準決勝……レア魔法確かに届いてるはずなのだが、どうにもそれを発揮する場面がない。
「せっかく、私の見せ場だと思ったのに……グスンッ」
レアは唯一の見せ場が呆気なく終わりつつあり、落ち込んでいた。
彼女の援護魔法は薄い魔力の糸を繋げたよく見なければ、見えない程細いものだった。
それを5本指を駆使して片手1人といった感じで操作していくのだ。
「その魔法、5本指でやるみたいですけど……どれがどれなの?」
「うん? 秘密……」
左手の人差し指を唇にあてて言うレアにミリスは呆れたような顔で見る。
「あっそ……」
「うん、だってこの魔法は私しか出来ないようにしたいんだもん」
何でもペラペラ喋る彼女でも、自分の
というのも
苦労して苦労してやっと完成した魔法を誰にも教えたく無いのは当然と言えば当然だ。
「こういうところは堅いんだから……」
「私の柔らかいのは、この全てを包み込む優しい雰囲気とこの胸だけっさっ!」
格好をつけたように言うけどそれ、地雷だぞ?
セシアの方を見ると今にも味方のレアに魔法を放つ雰囲気だった。
「さ、さぁ! これが終われば次で決勝だから頑張ろう!」
そう言って準決勝が始まった。
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