136話 魔法戦 準決勝 第1試合
会場へ戻ると準決勝のオーダーが書かれていた。
やはりと言うべきか、オーダーの全員が魔法学院六法生だった。
準決勝はミナ、次席ルミリナ・三席のファリオス・四席のエレナだった。
元々この四人は前回の国家魔法大会においてもこの四人が準決勝だったらしい。
試合の組み合わせはミナとエレナ、ルミリナとファリオスという組み合わせだった。
今、ルミリナとフェリオスが丁度壇上に上がったところのようだ。
合図が始まると戦いが始まる。
ルミリナは魔法を展開して二つの魔法剣が現れる。
右手には蒼と黄、左手には紅と緑の剣だ。
属性魔法それぞれの2種類ずつ纏った剣が現れる。
ルミリナは右手の剣を振る。
水魔法に雷を魔法を纏った刃がフェリオスを襲う。
そのままフェリオスに当たりそうになるが、目の前で跳ね返され消える。
ルミリナは左手の剣を振ると炎と風の2つの刃が襲うが、再び目の前で跳ね返される。
恐らく魔壁に近い防御魔法を使っている。
密度が濃ければ魔壁は薄く透明になると聞いたことがある。
ルミリナは魔法剣を解除し、魔法を唱える。
「我が翼、現れ給え……魔翼」
彼女がそう唱えると白い翼が現れる。
「行け」
そう言うと翼の羽の色が変わる。
瞬間、大量の羽を残像が見える程早くフェリオスに届く。
無表情だったフェリオスが焦りの表情を見せる。
フェリオスの盾にヒビが入る。
フェリオスは両手を出し、魔壁を補強して必死に押さえる。
ヒビを修復しているのだろうが、それより早くルミリナが攻撃しているのか拮抗している。
しかし、やがて均衡は崩れてルミリナが押し切る形となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます