115話 テイルの実力
「さぁさぁ、先程の戦闘も終わり、終盤に差し掛かってきた〜! 最終戦はどんな感じになるのか〜! それでは最終組かも〜ん!」
試合は進み、ついに決勝戦の最終……。
アリエという少女とテイル、オットーは順調に勝ち上がっていた。
決勝戦はオットーとテイルが最終戦になった。
「まさか、君と対するなんて、運がないなぁ〜」
そう呟くオットー。
知り合いなのだろうか?
「ほざけ……本気で来い」
そういうとカエラが前に出る。
「それでは準備はいいですか〜!!」
互いに構える。
オットーはいつもと構え方が違った。
いつもは身体を斜めに左手を前にという構えだが、今回の構えは明らかに突進する構えだった。
「その構えか……なら、俺はこの構えにしよう」
対するテイルはいつものオットーの構えに近いが、向きが逆の構えだ。
そうして互いに構えると、カエラが合図する。
「はじめ!」
互いに身体魔法とも思える程、一瞬で距離を詰める。
距離を詰めると互いの手が互いの拳を受けていた。
そのまま、互いに撃ち合い、それを受け流しながら攻撃している。
「速いわね……」
オットーの攻撃が今までで一番速い。
互いにうち終えると一度距離をとる。
互いに息が少し乱れている。
オットーの息の荒れているはじめて見た気がする。
「相変わらず、速いな……」
「ふん……」
心なしか、二人とも楽しそうだ。
「次は倒す」
「僕も負けるわけにはいかないんでね」
オットーはコロナを見る。
「……成程、羨ましいな……」
テイルは呆れたような顔をして言うとオットーは笑顔で、
「そうだろう?」
そう言うとお互いに再び構える。
先程の空気より更に重たい雰囲気に包まれる。
「互いに久しぶりに奥義、出そうぜ!」
「あぁ……」
互いに同じ構えになる。
「「拳閃!!」」
その言葉が終わると互いに溜めを作り、気がつくと互いの場所が入れ替わっていた。
少しして、お互い同時に地面に倒れるのだった。
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