第6話

「ドラゴンの呼び声が聞こえる。」

女の子は叫んでいた。

「どうしたミール!」

「わたしには聞こえるの”ドラゴンの呼び声”が。」

おんなのあたまにはドラゴンの叫び声が響いていた。

~おんなよ主たるドラゴネス様につかえよ おまえの内なる魂はドラゴネス様の声にひかれている~

「いやだ!いやだ!わたしはドラゴンのもとになんか行きたくない!」

「大丈夫か!?いそげマルコ!ミールの様子がおかしい!アルカパルトだ!ドラゴンと通信してしまっている!ドラゴンがここに来るぞ!エドガーに連絡しろ!対処ロボットを配備しろ!これはミレラルゼの混乱以来の大きいものになる!」

「パルマ!遮断薬はあるか?早く通信を切らないと!」

「棚にある。この前エドガーからもらったものだ。」

ミールの声はだんだんとおおきくなっていった

~おんなよ 我と来い おまえはみやべだせかいのいつかしさに嫌気がさしている おんなよ われとこい~

「きゃーーーーーーーーーーーー」

「ミールおちつけ!ドラゴンの声を聴くな!おれのはなしを聞くんだ!おまえはそっちに行ってはいけない!」

パルマは棚にある遮断薬をミールに飲ませた

~おんな おまえはドラゴネス様を裏切った われらおまえを”抹殺”しないといけない 救われたくばおまえのまわりのものを殺せ そしてドラゴネス様につかえよ それだけがおまえの救いである~

「あーーーー あーーーーー あーーーーーー」

「おちつけミール!薬が足りない!パルマ、エドガーに連絡を!!!」

「いまやってる!なんだって!?緊急事態?そこって、ここにドラゴンが向かっている???」

ミールは錯乱し、そこら中のものを投げ始めた

「おちつけ!!!パルマ!ミールを縛っておくんだ!精神を錯乱している!」

マルコとパルマはミールを押さえつけ、縄で縛った

「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

ミールは精神を錯乱させていた

「ダクネスーーーーー!ダクネスーーーーー!返事をしてくれ!ダクネス!」

 「~われをよぶものはおまえか?なんのようだ?~」

「みんなたいへんなんだ!どうしたら良いんだ?」

 「~まず、その土地をミールちゃんをつれて離れなさい。いまからそこは”戦場となる”。そして西へ向かいなさい。そして加護地の病院にミールちゃんを預けるんだ。そして機動部隊に入りなさい。ドラゴンの群れがくる。おくさず戦いなさい。かれら、ミールちゃんの特別なちからを狙っている。”万物がきこえ、万物がみえるちから”だ。きみたちふたりはそれを守らないといけない。ではバイバイ。~」

「ダクネス!どういうことなんだ!?」

「マルコ!おちつけ!西のエルガードの町まで連れて行こう。」

「   わかった。  ちからが必要だ。」





われわれの住む世界とは不思議なものが宿る世界である

みなに”特別な力”がやどる

あなたは自分が期待する以上のちからをもつ

いつかあなたは”ほんとうのじぶん”をみることになる

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