(四)-2
「毎週いらしているんですか?」
私はここで既に三年間は働いている。彼の姿を見つけたのは先週が初めてだった。だから毎週来ているはずがないのはわかっている。わざとそう聞くことで、何かを聞けるかもしれない。そう思い、聞いてみた。
「ええ、実は一ヶ月くらい前にこの近くに引っ越してきたんですよ。ようやく生活が落ち着いてきたので、日曜にはこうして彼とお出かけしているんです」
そう言うと、彼女は笑顔を見せてくれた。とてもかわいらしい幸せそうな笑顔だった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます