第11話 悪夢は獏に‥‥白の日常
蓮「ここはどこだ……」
そこはどこかの研究施設と地下鉄のレーンが不自然に混ざり合ったよくわからない場所だった。
それが夢だと気づくのには時間がかからなかった。
――ッオオーキャァアアア――
蓮「なんの音だ……」
夢だと知っていても恐怖感が心臓の動きを早める、後ろを向くと感高い声とともに何かがくる予感がする。
それは視界に見える位置にきた……般若のお面をした化け物が数体……
それを見て俺は全力で走る……。
すごいスピードで追いかけてくる……。
心なしか般若のお面のしたの顔は笑っているように感じつつ。
しきりにどこかから
「なんでなんでなんでなんでぇー!!!」
「信じていたのにだからあなたに!!!」
「やめてやめてやめてやめてやめて!!!」
わけがわからない
(はっはっはっはっあぁああ!!)
(うーん…………うをっ!)
どこの扉も固く開かない……般若に追いつかれ俺の肩を掴んだところで景色が変わり縄でぐるぐる巻きにされて椅子に座らせられてる……般若が何かを俺に言おうとした時……
いきなり下の床がが崩れ落ちると共にまた景色が変わった。
蓮「どこかの球場かここは……うん?」
自分の手を見ると小学生のように小さい手になっていることに気づく……今いるピッチャーマウンドから周りを見渡すとベンチに誰か座ってる見たこともない同い年くらいの女の子と大人の男の人……。
足が勝手に動き近づくと……
女の子は顔が何故かモザイクのようになっていて見えない……
男の大人の人は白衣を着ており顔は黒く影っておりこちらも顔が見えないが近づき顔がしっかり見えるようになった時、それが黒くなった血であることに気づき悲鳴をあげる。
蓮「うわぁあああ!」
男「俺はただあの頃の夢を叶えたかっただけなんだそれなのに……」
男は俺が叫んでも気づいていない様子でそう呟く。
女の子はそんな男の人の隣で寄り添うように座っており男の人の上に手を置く……
そしてモザイクで見えないが顔を上げるのがわかった……
女の子「私に関わらないで好きだからこそ関わらないでね…………目が覚めたら覚えてないだろうけど」
蓮「え?君は……」
そこで夢から覚めた。
覚めた後は夢のことを全て忘れていた。
白「「間に合った……食べれればいいんだけど……抑えてるだけだとほころびがまだあるね、今回のはあの虹色の劇薬のせいかな……ほんと妹さんは……」」
人が夢を見るスピードは本当に早い現実と比べても体感にして数分見ていた気がしても現実では1秒もたっていない……。
今の夢は全て食べた……食べてる途中少女の視線を感じたが見ないふりをした。あの子の言う通り目が覚めたら全て忘れる……そう思いながらこれから起きる蓮を待った。
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