第9話 そこに救いのパセリはない
その後お昼休みになり軍曹に本を返して昼食で語り合い午後の授業にも出た後の放課後……。
俺は職員室にいた。
崇織先生「ちゃんときたのは偉いねで本は?」
数学をサボったことの謝罪のため職員室で数学の崇織先生の元にいた。
蓮「本はないですもう読み終わったので」
崇織先生「うん、まぁ本はいいよ……それより反省はしてるのかな?トイレから帰って来ないでその後の午前の授業も出てなかったみたいだけど」
屋上に行った後のことを思い出す……
結果的には1人の女の子を救った。
蓮「反省はしてます、けど後悔はしてません」
崇織先生「君の性格はわからないけどまぁ生徒会にも伝達しとくよ……生徒のことは生徒が同じ目線で叱ってくれた方がいいからね今度顔出すように」
初登校と初犯のこともあるのか、先生の性格からか生徒会に伝達は行くがあまり怒っていなさそうな様子だった。
蓮「はい」
崇織先生「はぁ、もう帰っていいよ次はないからね」
蓮「はい次はきちんと受けます」
素直に反省を伝える。俺も悪いけど、本が面白いのも悪いと心の中で作者最高だったぜと思いながら本のせいにして自分を守る。
崇織「最初からそうしてくれるといいんだけど次は宿題も追加して担任にもやったか確認するからね」
蓮「ありがとうございますそれでは本当に授業の件は申し訳ありませんでした」
崇織「きちんと謝れるなら最初からそうしてよ……あとあの本のこと教えて?題名だけでいいから」
すると先生から本について質問がある……後で持っている人を特定するような感じの聞き方ではなく素直に気になっている様子だった。
蓮「は、はい?えーととある禁断の本の最新刊です」
崇織「とある禁断の本の最新刊ねはいじゃあ気をつけて帰るんだよ」
蓮「失礼しました」
その後担任にも謝罪を済ませて帰宅した。
自宅での出来事。
結花「あーお兄ちゃんまたパセリ残してる」
蓮「これは人間の食べ物なのか?飾りじゃなくて?」
夕食はオムライスで備えてあるパセリを食べないで残していると妹に指摘される。
結花「お兄ちゃん前より痩せて栄養も考えなきゃだからパセリも食べないと!」
蓮「いやいやいや!これは人間の食べ物やないってあかんやって!」
結花「なんでエセ関西弁風なの?食べないなら後悔するよ?変わりのもので栄養取らせるからね?」
蓮「目が笑ってないのは怖いけどパセリより青汁とかの方がいいよ俺は今の飲みやすいし」
結花「へーふーんじゃあ明日は楽しみにしててね?お兄ちゃん今日は作れなかったけど明日はお昼作るからっ」
蓮「え、……まじ?」
母親「あらあらじゃあ任せちゃおうかな結花に幻想的な料理ですもんねお父さんも前喜んでたわよ泡ふいたけど午後の仕事調子良かったて」
蓮「おやじ……」
おおよそ美味しいとかの話しではなく泡吹くとか食事の感想じゃない……。
学校でこっそり廃棄しようか考えてると
結花「月姫さんにきちんと食べてたか聞くからね?」
笑顔でこちらの顔を覗き込む妹……普段ツッコミを任せているけど……うちは女社会のため実際は妹の方が立場が上で母親もブラコンねといってスルーする始末……。
結花「お兄ちゃんっそしたらお嫁さんたちどうなるかわかるよね」
蓮「はい……」
天井を見つめながら……考え。
それならパセリを食べればいいかと皿を見る。
そこに救いはなく……すでに下げられた後だった……。
脂汗で顔をギトギトになりながら嫁たちをどこに隠すか思考するが今まで妹、母親相手に隠せたことはなく、プライバシーもクソもないなと思いながらも明日の自分のことを憂いながらその日は床についた。
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