殺す、又は死ぬ。
「はぁ…。」
そうため息が出た。
学校が終わり、帰宅中。事故により、いつもの道を使えなかった。今日はなんか嫌な予感がしていたんだ。
今日は悪いことが続くなぁと思いながら、どこか別の道がないか探す。すると、猫がこっちを見ていた。
その猫は目が合うや否や、脇の小道に向かっていってしまった。
「…。」
なんとなく呼ばれた気がして、そこの小道を進む。世間一般的に路地裏っていうんだっけ。
そんな太陽の灯も当たらない少し湿った空気をかき分けながら、路地裏を進む。
そこの曲がり角を曲がると、あっちから曲がってきた大人の人にぶつかってしまった。
「あ、すみません…。」
そう言って、脇を通ろうとすると、腕を掴まれてしまった。
何か気に障ってしまったか?そう思って、後ろを振り向く。
そこにいたのは、女の人だった。でも、顔立ちは幼い感じで、自分より少し年上ぐらいという印象を受けた。
そこで異変に気づいた。腰にホルスターが付いている。
手を振り解こうとする。けれど、その女はガッチリと、手首を握っており、逃げられない。
「さて…。君が、
「…そう…だけど。お姉ちゃん誰?」
「うーん。それは、なんて言えばいいかなぁ。まぁ、君が最期に見る人だね。」
「ってことは…。」
「あぁ、もう、察しがついてるのかな?そう。私は依頼されて君を排除しに来たんだ。」
「依頼…?依頼って誰に?」
「それは…、秘匿だね。喋っちゃいけないし。あぁ、でも、一つ言うことがあったんだ。『君にはもう関わらない。だからこっちにも関わらないでくれ。』聞き覚えあるかい
い?」
「な…ないよ。」
「そっか。残念。…さて。そろそろお別れだ。」
「そんな銃なんて撃ったら周りに聞こえるんじゃない?撃っていいの?」
「…。なに?そんなにナイフで刺されたいの?」
「…。違う。」
「…。まぁ、最初から使う気なんて更々ないけど。」
そして一つの銃声。そして意識も同時に消えてなくなった。
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