第40話

 リザードマンたちの集落はやはり荒野にあった、場所は荒野に点在するかなり大きな岩山に魔法か何かを使い自力で穴を掘ってその中に潜んでいたのだ。


 ちなみに入り口には近場にある岩などを積んで出入りする時以外はその入り口を隠していたみたいだな。しかし俺がクリエイトしたゴーレム軍団にそんな浅知恵では通用しない。


 入り口を隠していた岩や石などはどかされ、ゴーレム軍団がぞろぞろと中に入る。


 洞窟の中の戦闘なのでコンドルゴーレムで上空からなので見えないな。仕方がないので洞窟の中に 小さなトカゲゴーレムでもクリエイトして中の様子を見てみるか。


 視界をトカゲゴーレムに移して洞窟の中に侵入する。すでに戦闘は始まっていた、ゴーレムたちは基本的に無言なので先程から聞こえるうるさい叫び声はリザードマンたちからのものだろう。


 洞窟の暗闇の中だろうと俺も問題なく回りのゴーレムもそんなもの関係ないとばかりに確実にリザードマンたちをターゲットに戦闘を行っていた。


 入り口の異常を察っして早速現れた武器持ちのリザードマンたちが2体。

 それをゴーレムたちが瞬殺する、リザードマンメイジの火球やサゴンゴーレムの水球で攻撃したのだ。後は単純に素手や蹴りでもリザードマンなら大ダメージを受けていた。


 リザードマンたちが地面に倒れる、ちなみにゴーレムたちの体は土でできているわけだが基本的に俺のスキルでクリエイトされたゴーレムを達の体は土でも石よりも硬くなる。


 だから普通に殴られたり蹴られたりするだけで結構なダメージとなるのだ、あっリザードマンの増援が来た。武器を持っているリザードマン相手にゴーレムは素手なのだがそれでも普通にリザードマンたちを圧倒している。


 そういえばフレッゾに来る前にはリザードマンたちの装備を拝借していたが、あれらは壺ゴーレムの中だ。俺が買った荷物の中で特にいらないなものを預けている。


 リザードマンたちの武器もこいつの中の肥やしとなっていた、こいつはポーターなので基本的に俺が街にいる間はフレッゾの外で冒険者に見つからないようにじっと待機してる。何故か正座でな。


 苦労人な壺ゴーレムである。


 他のゴーレムたちは集まると目立つのでみんな土に返したんだよな。


 そんなことを思い出しているとリザードマンたちとの戦い終わった。

 ゴーレムたちがさらに奥へと進む。


 奥に進むとそこそこ強そうなやつも現れた。

  本物のリザードマンメイジやあの怪しい2人組との談合で来ていたやつと似たような装備をしている 強そうなリザードマンたちである。


 ミロットに教えてもらったのだがあのリザードマンはリザードマンソルジャーというらしい。

 戦闘系のリザードマンの上位個体で群れを率いる能力はないか戦闘力はかなり高いらしい。


 そんなリザードマンソルジャーは腰の剣も抜いて 俺のゴーレムたちの襲い掛かる、そこに立ちはだかるのは普通の土で出来たバイラスゴーレムである。


 リザードマンソルジャーは剣でバイラスゴーレムのタコ足に攻撃する、タコ足は破壊されず剣を弾いた。


 俺のゴーレムクリエイトの技術は日々進歩している、昔の俺がクリエイトしたゴーレムならあの一撃で破壊されていただろう、しかしゴーレムの強度にも気をつけることを思いついた今の俺のゴーレムには鉄の剣なんて通用しないんだよ。


「やれっバイラスゴーレム!」


 タコ足でバイアスゴーレムがリザードマンソルジャーをボコボコにした。

 やはりそこまで広くない洞窟内だとあのタコ足みたいに伸び縮みができて自由に動かせる手足があると強いな。


 リザードマンソルジャーがあっさりやられたことにより向こうの戦意もなくなったのか戦うよりも逃げようとするリザードマンが増えてきた。


 まさか他にも出口があるのか?

 しかしゴーレムたちは リザードマンたちを全滅するまで止まることはない、ゴーレムなので体力というものが尽きるということもないから逃がす事もほぼないだろう。


 リザードマンの戦いでこっちのゴーレムが負けることはまずなさそうだ、結果が見えた戦いには興味がないので視界の共有を一度切ってしばらくお任せしてしまうか。

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