感情ゆえに理性、そして孤独
私は感情を持って生きている。感情に従って生きていると自負している。しかしそれは感情を理性的に受け止めた結果であり、私の感情には迫真がない。私には私の感情を遠巻きに眺める第三者の私がいる。冷たく、虚な目で私を見てくる。私は悲しみで涙を流せなくなった。怒りで声を荒げることができなくなった。喜びはいつしか儚いものであると知らされた。私にとって全ての感情の終着点は絶望、諦め、切り捨てとなってしまった。私は感情を主として生きている。しかしその感情を人に語ることをしない。それどころか自身の思う自分を本音で心から語ることを良しとしない。むしろ恥ずべき行為であると認識している。自らを語ることに抵抗を覚え、一人静かに感情と向き合うようになったのはいつからだろう。思えば私はそれから眠るのが下手くそになった。一人で思考する癖がつき、思考を放り出すことができなくなった。私は自身の思考の檻に囚われ、開放することができなくなった。何者かに助けを呼ぶこともできず、一人孤独に沈むこととなった。孤独。孤独。叫びを多くのもので飲み下した。時にはTwitterに醜く吐き出した。それすら嫌悪の対象にされた。私はどこで何を吐けば良い。ああ、そうだ。私は私を語りたいのだ。私の思う愛、性、生き方、死に様、セックス、音楽、感情、哲学、恐怖、シャワーの回数。ありとあらゆることを語らせてはくれないか。それを許せる自分にならせてくれないか。ああ、今はまだ、孤独。
物を書く大学生の独り言 雪野蜜柑 @yuki_mikan
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