臆病者

私はとても怖がりです。常に何かを怖がって生きています。それは高いところ、病気、人間、悪意など色々ですが、常に何かを恐れています。怖がることは自分が傷つきたくないことから来ています。私は傷つきたくないのです。弱い私は必要以上に傷つくことを嫌います。しかしそれは人との関係に顕著に現れてきます。其の結果が、嫉妬深い臆病者の私です。私はよく他人に嫉妬します。やきもちをやきます。私は私の友人が私以外で集まり遊ぶことを嫌います。私は私の友人に恋人ができることを喜びと悲しみ、切なさなど色々な感情を抱いて祝福します。それらは全て友人を失うことが怖いのです。思えば私は失うことを何よりも恐れています。大切な友人であったり、大切な宝物であったり、ものを失うことを恐れ、人との縁が切れてしまうことを最も恐れています。恋人が出来れば私と話す回数も減り、そのうち縁が切れてしまうのでは、私以外で遊んで楽しかったなら私は二度と遊んで貰えなくなるのではないだろうか。そうして私は自分を嫌いながら嫉妬し、臆病に生きるのです。そのくせに常に何かを怖がることに疲れ、人への嫉妬に疲れ、突然感情を無にします。怒り、悲しみ、楽しみ、喜び。感情が全て混じり合い相殺しあうことで無を生み出します。私はその私が最も嫌いであります。友人に対しての感情が狂い始め、好意の形を間違え、方法を違います。私はその私が許せないのです。ですが私は私を止められず、今日も感情は暴走していくのです。前に私は私の世界が好きだと言いました。それは私を包む外の世界であり私自身のことを私は好きになれません。臆病者め。

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