第17話 いざ香川県へ

 純平が頷くと、京香は早速行動を開始する。本格的に探偵業務が始まるかと思われた。初めての探偵業務に対し、純平は身震いをする感じで応じるようだ。

「それじゃあ行こうか? 聖なる香川県へ」

 そしてこの日からヒントを探す旅が始まった。ネオジオンとの対決を前に、本場のさぬきうどんが食べたい純平である。

 そして新幹線のひかりで岡山駅へ到着した。岡山駅は大都会と言われているだけあって、先進的な感じもした純平である。

「ちょっと待ってよ純平、私をおいていくつもり?」

 京香が遅れまいと、後ろからついてくる。瀬戸大橋のマリンライナーに乗ろうとする純平達は、香川の地でネオジオンと直接対決をする事になるだろうか。そのような思いを張り巡らせながら、香川の高松へ出発するマリンライナーに乗る。

「指定席買っておけばよかったかな」

「指定席なんていらないわよ。このような込み具合なら」

 赤丸桔平もこの純平グループに参加している。3人で旅行気分みたいに香川へ行くのだから、今回の事件の被害者はもしかすると無念かもしれない。そんな事お構いなしにやっている純平なのだから、さぞかし呑気であろう。

 瀬戸大橋で瀬戸内海の海を渡り、世界規模の橋を渡る。時間はそんなにかからなかったが、途中で強風にあって電車が止まるときは、本当に心臓が止まるかと思った。

「純平、だらしないわね。男ならもっと毅然としてなさいよ」

 坂出駅を通り過ぎると、京香が純平に対してそのように注意する。高松駅はもうすぐであるが、京香との距離はそんなに縮まりそうにない感じがしたのである。

「純平さん、もうすぐですね。今回は赤丸桔平も本気を出しますからよろしくお願いします」

 高松駅に着く前にマリンライナーで電車のアナウンスが始まると、赤丸桔平が表情を変えて、真剣な顔つきになるのであった。

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