河沿いの詩人の墓の黒あげは
此岸のまま飛び上がるとき
救いとは単に「信じている状態」である
よって救いは絶対の他力であって称名は行為の証拠である
浮遊と落下の前後には永久の重力
永い永い耳鳴りに耐えられない
耳鳴りは幻聴であるから
この行為自体が意味を失う場合に
つまりこれは耳鳴りであるから
悲しさや寂しさを知ることがある
耳鳴りを打ち破った悲しみは、そういった慈しみは
ひどく他力的であろうから
単に彼の無表情の一部に融け込むだけです
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