柏木

刃を振り下ろして殺人者は、優しい声を出すだろう

二つの岸辺は無限の距離を取ったのち、互いに見えなくなるだろう

彼岸は遠くへ行ってしまって、流れの音がただあるだろう


ひどく明るい校庭で、君は隣で微笑みながら、優しい話をしてくれた。優しい話をしてくれた。あなたの話は祈りに似ていて、だから私はあなたの近くで眠れるように思えた。


ところでどうして眠りなんて求めるのだろう


刃を振り下ろす時人間は、きっと世界一優しくなれる

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