レモンひとつぶんの爆薬

かみを染める、おまじないとして、


私の本当の言葉はいつでも多分

音楽にしたらぐちゃぐちゃだろうし

絵に描いたら滅茶苦茶なので

右手で持った文庫本なんかに

閉じ込めるのがきっと良いのでした。


私は嘘が大嫌いだから、

真摯に嘘を言いましょう、

本当の私を忘れないように、

真摯な嘘を言いましょう、

まあ、

本当のところで本当なんて、

多分私は知らないのですけれど。

(本当は嘘は本当の仲間なのかも知れないのでした)


あるいは、単におまじないとして、ここに私のある日が残ります。

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