第16話 気付きと制裁
それは、王都に向かう馬車の中で感じていたことだった。
マーサの様子がおかしかったのだ。
隣り街ではソワソワと辺りを見渡して誰かを探しているようだった。
そして、決定的だったのが、
マーサが誰か男とやり取りをしているのを見てしまったのだ。
王都のお屋敷では、2泊したのだけれど、
マーサは隙を見ては何か渡された物を、
食べのもや飲み物に入れようかどうしようか迷っているようだった。
何かの薬のようだ。悪いけど除去で奪っておいた。
これはきっと毒物だろうな。
どういうことだ!!
無事に試験が終わり、
自宅に戻ると直ぐに、私はマーサの身の回りを徹底的に調べた。
見つかりましたよ!脅迫状・・・。
私の身柄と引き換えに家族を解放するというもの。
あの酷い事件・・・くそが。
確かに、
一緒に連れ去られたはずのマーサが無事でしかも、
私を抱えて帰ったってことが、解せなかったではあったのだけれど・・・。
まさか、犯人と通じていようとは・・・。
ショックを受けている暇はない。
それをもとに方々を調べると、ある人物が浮かび上がった!
隣り街の領主、
デーブ・サラハンと息子のトム・サラハンだ。
父様とはあまり良い関係とは言えず、
少なからず恨みを募らせているようだった。
私は秘密裏に隣り街まで出かけて、探ることにした!
まあ二、三日行方知れずになるかもしれないけれど、
先生は分かってくれているはずだし、
今は、犯人を許せない気持ちでいっぱいになっている。
今は誰も私の行く手を阻める者はいない。
隠者・・・。
そして見つけた!
さわやか青年、トム・サラハン!
こいつは私を侵したやつだ!オゾマシイ!記憶・・・!ぶっ殺す!
私は直ぐに奴の大切な二つの玉と竿、膝の靭帯、アキレス腱を除去して、
父親の頭の上に降らせてやりましたわ。
ビチャビチャ・・・。
「っぐわ!!なんだこれは!!」デーブ
「ウギャ―立てない!なんなんだ!」トム
「トム!?どうしたんだ!」デーブ
騒ぎが起こっている間に、
この家の金庫の中の帳簿はすべてを除去で手元に取り出した。
裏帳簿もしっかり入っていたようです。
しかし、腹の虫がおさまらない!
そこでもう少しここを調べていくことにした。
地下牢で見つけてしまった・・・。
マーサの家族らしき遺体を・・・。
間に合わなかったか。
マーサとどこか似た顔立ちのお嬢さんや、オジサンまで。
皆、性のはけ口にされたような酷い有様で死んでいた・・・。
オジサンのお尻がグチャグチャにされているものを見るのは、
より酷く私の心に刺さった!
なんでこんな事するのか・・・
もしかしてマーサの家族じゃないかもしれない・・・。
しかし、今の私にはもうここの男連中を許すつもりは毛頭なかった。
まずは息子といる親の玉とアキレス腱と膝の靭帯だ!
除去!シュワシュワシュワ・・・ビチャビチャ・・・。
「ウギャ―立てない・・・。」デーブ
後二人・・・。犯人はどこに居る・・・。
姿を消した玉狩り族と化した私は、
目をギラギラさせるように目を凝らして屋敷じゅうを闊歩した!
見つけた!
こいつらだ!次男と三男か。
除去・・・!!
シュワシュワシュワ・・・。ビチャビチャ・・・。ウギャ――!!
こうして、ここでの私の復讐劇は終わったのだ。
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