第15話 あっという間に入試
あれから、先生と体術の訓練をしたり、
魔物狩りをしたりして過ごしていると、
あっと言う間に試験日が近くなってきた。
私たちは、
一週間かけて王都の入試会場に向かっている所だ。
馬車は凄く揺れて、クッションのおかげでダメージはないものの、
直に椅子に座っていたら、お尻が酷いことになりそうだわ!
会場は王都の学園で行われ、お兄様ともお会いした!
お兄様もお父様に似ていて、男らしいキリっとした青年です。
さわやかイケメンじゃなくて良かった。
「では頑張ってくるんだぞ」父
と声をかけられ私は試験会場に入っていく。
番号で各教室に分かれているようで、私の会場は1年1組という教室だった。
番号の書いてある席に座り、待っていると、試験官が入って来て説明を受ける。
試験内容はもちろん簡単で、15分程ですべての筆記を終えてしまった。
あと1時間以上もこのまま座って居なければならない。
暇だ・・・私はステータスを見ていた。
ステータス!
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名前:ポーラ・シュリンガー
年齢:10歳
状態:健康
レベル: 15
体力 : 40
力 : 20
守り : 20
魔力 :250
知力 :200
素早さ: 20
器用さ:200
運 :100
スキル
・水魔法
・身体強化
・気配察知
・魔力感知
・体術
・ナイフ術
固有スキル(隠者効果中)
(☆除去術:全てを除去できる術。除去できるものは熟練度に依存。)
(☆隠者 :隠れる隠すことが出来る。効果は熟練度に依存。)
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うん。順調に成長してる。
スキルは後からも生えるんなら色んなことに挑戦してみようかな。
と色々今後への創造を膨らませていた。
午後からは特技披露になる。
中庭の演習場と言う所で行われるようで、
番号順に呼ばれて特技を披露すると言う事になった。
しかし、今年から試験内容が変わったと話があった!
え?
案山子に魔法か特技を当てて、
破壊なり傷をつけるなりの攻撃性を示さないといけない。
と言う事になっていた!
何それ!聞いてないのですけど!!
しかし、私には水魔法しか使えないことになっていますから、
あれをやるしかないですな。
そう。水の輪カッター。
番号が呼ばれたので、水魔法で案山子を真っ二つにしてやりました。
周りはそれはそれは驚いていたのだけれど、合格するには仕方ない事でした。
精々驚きなさい!もうやけです。
勝手に試験内容を変えたからいけないんですよ。フン!
結果首席合格だったのですが、ま、仕方ないよね!
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