第10話 お手入れとクッキー

女子は寝る前に一仕事がある・・・。

必ず、風呂から寝るところまでマーサが全てをしてくれる。

風呂で全身を洗われ、上がれば、全身をオイルでマッサージされる。

気持ちいいのだけれど、

マーサがいなくなったら何もできない子になっちゃう。

その他にも、顔に化粧水のような物を付けたり、

髪を乾かしたり、髪にオイルをつけたり、中々に工程が多い!

なるべく一人でお手入れできるように、

ちょっとずつ髪の手入れから覚えていこう。

男子だった俺にはとても考えられない事をしている。

まあ、この世界のアメニティーが揃って居ないのが、

最もの原因ではありそうだけど、正直面倒だ!

こんな事やってんの?女の子って!?って感じです!

このロン毛、切っちゃおっかな・・・。

それにしても、私ってお毛毛が全く生えていないのね・・・。

チョット恥ずかしい・・・

あの男たちはボウボウに生えていたな!きったねえ!

そしてあのような凶器で・・・!クッ・・・おぞましい!

呪・・・!

失礼!ちょっと思い出してしまいました!

でも、しっかりお手入れはしなきゃな・・・。

セッカクこんなに綺麗に傷を治していただいたんだから!

本当にあの司祭様には感謝しなければいけない。


そうだ!クッキーお好きかしら!

と自然とクッキーを焼いて持って行ってあげようと心に思った!

ポーラか・・・。

そうだな!クッキー焼こうぜ!


翌朝、マーサと一緒に特性クッキーを焼きました!

午後には先生が来るので、

急いで先生の分も焼いたけれど、上手く出来たみたい。

ふふふ・・・。


「先生!これ手作りのクッキーです。

お帰りになったらお召し上がりください」私


「フォッフォ!ありがとうポーラ君」先生


「ポーラで結構ですわ!先生」私


「そうかの!じゃポーラ!これから護身術を教えていくぞ!」先生


「はい。お願いします」私


基本的な護身術の動きを教えてくれた後、急に先生が座りだした!


「ポーラ!君もここに座りなさい」先生


「はい」私


「では目を瞑って・・・」先生


「はい」私


体内の魔力をグルグルと身体に巡らせ、

それを加速させるというようなことを、イメージさせられた。


「ホレもっと早くじゃ!」先生


「はい。」私


段々早くできていくと、身体が熱くなってきた!

なんだか、気持ちが良い!!


「ホレ、飛び跳ねてみなさい」先生


「へ?はい」私


ピヨ―――――ン!!

「へ!?えーーーーー!」私


ドスン!!

「キャフ・・・。」私

凄く高く飛び上がれた!何これ!凄い!


「ふぉっふぉ!さすがに上手いの!!

これが身体強化じゃ!覚えておきなさい」先生


「へ?身体強化!出来ちゃったの?凄い!」私


「じゃ、わしゃクッキーが食べたいからの!

今日は終わりじゃ!また明日の~」先生


すごい!

なんか訳も分からずに凄いことをさせられているような気がする・・・

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