第5話 祝福の義
私を襲った犯人は、
お父様の懸命の捜索にも拘わらず、手がかりもなく、
何も分からず仕舞いだったそうだ!
恐らく、既に遠くに逃げていったと思われていて、
足取りが負えない状況だと言う事で、
捜索の人員を削減され始めているという。
しかし、お父様は相当お怒りで、諦めてはいなかった。
あたりまえだろう娘を侵されたんだからな!
ま、私が強姦にあったと言う事は情報封鎖はされてはいるのだけれどね。
家名に傷がつくから当たり前なんだけど・・・。
父は秘密裏に闇の人を雇っているとも言っていた!
怖い・・・。やっぱり居るのかしら暗殺者とか・・・。
しかし、
あの状況で良く私を発見できたなと思ったのだが、
運よく逃げたマーサがボロボロになった自分を抱えて帰ったのだとか・・・。
・・・ん?まあ今はいいか!
今日の天気は晴れ!
日差しは温かく、心地いい風が吹き抜けている。
祝福の義にはもってこいの日よりじゃないかな。
ワクワク・・・ソワソワ・・・。
しかし、街の中に行くのは正直まだ怖かった。
だって街の外れではあったけど街中でマーサ共々攫われたんだからな!
けれども、
それよりも、
何よりも、魔法が欲しかった!!!
今日は、
お父様もお母様も一緒だから大丈夫だろうしな・・・。
教会の近くはすでにお祭り騒ぎになっていて、
賑やかな人々の声は明るい雰囲気でいっぱいだった。
この雰囲気に、すでに魔法が授かれるかのごとく、
心臓が高鳴ってくるのが分かった。
正直舞い上がっている!テンションマックスね!
あ!私を治療してくれた司祭様だ!
あの時もそう思ったけど優しそうな顔立ちだよな。
お父様とは別種な感じですね。お父様は強面だから・・・
こんな怖い顔から、なぜ、こんなかわいい子が生まれるんだと思うのは、
俺だけではない感想だろう。
おや!始まったようだ。
何やら一人ずつ壇上に上がり、神父様に呪文を唱えられ、
発光したら裏に回って、説明を受けて終了となるみたいだ。
私の番は、それはそれは緊張した!
「お嬢様、痛くないですし、緊張されなくても良いのですよ。
気を楽に・・・。」司祭
「司祭さま。はい・・・。」私
そう言葉を交わすと、
神父は呪文を唱えだし、私の体の中から熱いものが沸き上がって、
発光が外に飛び出したようにほとばしった!
ピッカ―――――ン!!!
おおお!!!ザワザワザワ・・・
本日一番の発光現象に辺りはザワメキが止まらなくなった。
「はい。終わりましたよ。裏で、説明を受けてくださいね。
それと、お父様たちも直ぐに来ますから、
一緒にご説明をさせていただきますね。」司祭
「はい。」私
転生お決まり行事、強烈な発光現象にてスキルを授かる!
クリアしました!
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