第3話 魔法だと!?
気が付くと昼の用意がされ、スープとパンを食べさせられた。
美味しい・・・!
腹の底から熱が体中に行きわたっていくのが分かった!
何日も寝たきりだったと言っていたが、
その間、何も食べていなかったからだろうから、
そりゃそうなるのか・・・。
こんなにクソ不味いパンとスープなのに、
こんなに美味く感じるもんなんだな・・・。
「お嬢様お加減はいかがでしょうか」マーサ
この人は私付きのメイドのマーサだ。
夢でポーラの記憶は全て頭に入っていた。
これからはポーラとして生きるしかないのだろう。
実際に女の子の身体になってるしな・・・。
「ええ。混乱もおさまって、記憶も戻ったようです」私
「それは良かった。ご主人様をお呼びしますね」マーサ
「ええ。お願いね。」私
その後、両親は泣きながら回復を喜んでくれた。
そして、本日の治療の時間だと、神父のような方が現れたのだ!
「こちらは、街の教会で司祭をされているトーマス様だ!
ずっとお前の治療をしてくれていたのだぞ!では私達はこれで。
それではトーマス様、お願い致します。」父
司祭だった・・・!
「はい。お任せを」司祭
「そうでしたか!司祭様が治療を・・・ありがとうございます。」私
「いえ、意識が戻って本当に良かった。
体の傷は治せても、精神までは治療できませんでしたから。
では、必要ないかもしれませんが、最後に治療をさせていただきますね」司祭
と言ったあと、
ナンタラカンタラ・・・・・・・。と長い呪文を唱え、
かざした手の平から光が降り注いできた!
「へ?ナニコレ・・・」私
思わず声が出てしまった!
光が治まると司祭が優しく話してくれた。
「これは回復魔法ですよ!
やはり、お嬢様の身体はもうすっかり治っているようです。」司祭
なに!?魔法のある世界なのかよ!!
「へ?魔法!!私も使えますか?」私
使いたいぞ!どんな魔法でもいい!
一気に魔法の事で頭がいっぱいになってしまった!
「おやおや!魔法がそんなに珍しかったでしょうか。
来週には祝福の義がございますよ。
お嬢様も魔法が授かるとよろしいですね。
では私はこれで失礼しますね。お大事に・・・」司祭
「あ・・・はい。ありがとうございました・・・」私
祝福の義?来週?
と思っていると。マーサが説明してくれた。
この世界では10歳になると教会で祝福の義というものを受け、
スキルや魔法を授かるのだとか。
しかし、魔法を授かるのはまれな事で、使えない者も多くいるのだとか。
ええ・・・。いやだ!魔法下さい!!何でもいいですから魔法を・・・。
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