第3話

そんな俺が、本日。


推しのアイドルの握手会に来ている。

何故か、嫌な奴と遭遇した件。


「お、無理してCD買ったのか!?

大丈夫なのか、家計はよ...!?」


「俺、知ってんだぜ。

新型ウィルスの影響で、おまえの母ちゃんが

勤めてた飲み屋が時短営業になって

ろくに稼げてないんだろ...!」


「苦しいだろ、生活がさ...!

今、ここに、来て、握手しよー、なんて

場合じゃねぇたろ、、!おまえ、必死こいて、コンビニバイトしてなきゃいけねぇだろ...!」


「必死にコンビニバイトはしてるよ。。

握手券はさ、親友のシンヤが譲ってくれたんだ。。」


「あいつ、今日、風邪ひいて

行かれないって言ってさ...!」


「そーか、そーか、貧乏陰キャくん。

そいつは運がいいな...」


「で、おまえの推しは誰だよ?

CANDLE(キャンドル)の誰なんだよ!?」


「ヒロちゃんだよ...!」


「は?お前がヒロちゃん推し!?

はー、お前なんかな、ちょっと

手を触れたら、もう、即、交代させられるわwww」


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