第2話
「ヨォ...!山吹。奇遇だな...」
「え」
「こんなとこで会うなんて、思っても見なかったぜ」
オシャレ過ぎる見た目。
高価なブランド物を着飾り、
髪型もイケてる。
そして、顔も男前。
同じ高校に通ってる性格の悪いイケメンの藤島くんだった。
金持ちのボンボン。
貧乏な母子家庭の俺を見下し、
更に邪魔がってる。
何故ながら、俺がいるせいで、
学年二位だから。
何でも一番でいたい男、それが藤島くん。
学校一のモテ男であり、運動神経も抜群。
そして親が金持ち。
俺は学年一位にこだわっていた。
何故なら、特待生でいれば、
授業料が免除になるから。
そのくらい、俺は頑張って勉強し、
この地位を築いてきた。
ま、そのため。
俺はお洒落などすることもなく、
冴えない眼鏡男子。
服装も、ちょっと毛玉だらけの
パーカーに、着古したジーパンだった。
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