“ゆらか” - ゆらか（タムラユウイチロウ） - カクヨム

ゆらか
“ゆらか”

ゆらか

タムラユウイチロウ

眠りから覚める

鬱血した腕がしびれて

つめたくなって

薄くらい

夜になっていた

外に三角形がみえる

肌にさわる空気

なにを失ったわけでもない

けれど

いつものローカルニュースで

語り尽くされた街並のようで

なかで

なにか

でも

忘れられているような

ひらたく、ひらたく

まるくまるいなかの

街灯の白と

信号の赤が

光の玉にみえた

今の今まで

忘れていた

夜になるための

思惑とまざりあっていく

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

ゆらかタムラユウイチロウ @you_monodiary

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

作者

タムラユウイチロウ @you_monodiary

はじめまして詩、もしくは散文のようなものを書いています。小説もたまに。 https://twitter.com/crycry_photo?lang=bg ↑ よかったら繋がって作品について語りた…もっと見る

近況ノート

もっと見る