藍色の青
タムラ ユウイチロウ
“藍色の青”
かたかたと震える窓枠
目をつぶると振りかぶってくる
暴力的な想像に
苛まれて、目をつぶれずに
夜明けを待ってる
すぐに砕け散ってしまうような
指の先は、震えているのが分かる
幼さにかまけるままに
嫌いなものを残し続けたからか
びくつく指を折り折り
気分を伺う
振り抜かれてしまったなら
もうおしまいだから
麻の袖口をひっぱって
擦れてうまれる熱
すり抜けるようにして、戸口に消える
床には飛び散った、青い血
毳った絨毯に滲みている
藍色の青 タムラ ユウイチロウ @you_monodiary
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます