第7話
それは……っ、ごっ、
「あっ、いまは……なんか
それは、「ご
――だからっ、そのぉ……「ごめいさつ」って、いったいなによ?
「まあ、そんなことはもういいじゃん。ちょっとかっこつけて、わざわざむずかしい言いかたした俺が
らしくもなく、すなおにそんなことを言うユキヒロは、どうしてか……さっきから、ちょっとむずかしい顔をしてる。
けど、ふしぎなことに、そんなふうにおもいだすと、心なしかほかの三人も、みょうにうすぐら~い表情をしてるように見えてくる。
どうしたんだろ。
……って、いやいやいやいや。
この場で、さっきから数かぎりない
「『読む』のって、けっこう
ふと思いついてきくと、ユキヒロは意味ありげに、大きくうなづいた。
「うん。めちゃくちゃ疲れる。……まあ、」
続きを言いかけたところで、マサナオが
「疲れるっつぅか。……
ええっ。ヤじゃんそれ、ふつうに。
みんなとはちょっと
と思って見てたら、――こわれた人形みたいにかくかくうなづいてるよ。
……っていうか、まてよ。
よく考えたら、さっきから、だれかひとりうるさいのが
「あれ?トモキは?」
「はいは~いっ、お
のわわっ。
部屋のドアのすぐそとから、あの顔がちらちらっと、それこそごきげんうかがいでもするみたいに、
トモキはいつの
「トモキ、それ……」
わたしが自分でも意外におもったくらい、ちょっとおおげさな、ふるえぎみの声でそうよびかけると、トモキは……
わたしがこれまで他の人ではみたこともないような、なんというか、――すっごくへんないいかただし、それよりなにより、かなり下品なのはわかってるんだけど……
たとえるなら、『大』のほうをぎりぎりまでガマンしてる人の
……まあ、わたしの言葉じゃ、うまくはいえないんだけど。
ともかく、そういう表情をした。
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