第2話
とりあえずは
「さっきは
ユキヒロと
きょうは土曜日で、小学校はお休みの日だった。
きのうの金曜日は、きょうに日づけが変わってからも二、三時間は絵を
――ような、気がする。
わたしは思わずうしろのユキヒロをふりかえった。……すると、かれは口もとをかくすでもなく、どうどうとあっぱれな大あくびをしていた。
「あの、」
もうこのさい、いろんなことをさておいてききますけど、
「わたしきのう、机で寝てた?」
「う~ん。……だったら、どうすんの?なんか
「いや、」
困る。めちゃくちゃ困ります。
だって、アレには―――……
二階の
(
部屋のドアは、まるで何者かがぬすみに入ったあとみたいに
いままさに、
「おっつー。ユキヒロ」
「おそいぞ、
「…………」
黒髪とアッシュグレーが部屋の入り口までせまるようにして
「いいから。……どいてください」
「おーっとっっとっと」
ひじのあたりをぽんと
アッシュグレーのほうは、ククと笑って
その、さっきからまるで
「あなたは、――
……と、いういい方もヘンかもしれないけれど。
この
かれは、ほかのみんなとくらべると、あきらかに
その顔は青白く、どことなくふきげんそうな、
「……ミツル」
やっぱりユキヒロたちと同じとしごろとは思えない、ちょっと高めの声がぼそりとそうこたえた。
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