進路と受験➁
最終的に県立高校を一本で受験したナコですが、先生方に勧められたのは、通信制の学院やサポート校への進学でした。
その理由としては、支援クラスを利用していたナコの先輩方が、ほぼ全員サポート校へ進学していることや、サポート校は筆記試験がなく、書類選考と面接で受けられること(授業を受けていなくてもOK)。健康や体力に自身がなくてもOK。イジメや不登校経験でも大丈夫!――という、当時のナコでも受け入れてくれる環境が色々と整っていたから。です。
ナコのような境遇で、県立高校を受験する子供はまずいなかったのでしょうね。
先生方が言いたいことは分かります。
麻雀牌で言うところの安全牌を取った方が、本人も親も学校も安心なWin-Win。(麻雀のルールは知りません)←
全員が高校を中退する心配が減るんですもん。
まあ、勧めますよね。
ポジティブに考えれば、ナコが確実に通い続けられるであろう学校を勧めていただのですが……逆に言えば、一度レールから外れてしまったナコが一般の高校に通うのは難しいと判断されたとも受け取れますよね。
はっきりと言われたわけではありませんが、ナコはそこが理不尽だと思っていたようです。
【ナコside】
・中学校で色々と失敗したのに、通信制の高校に進学してしまったら、本当に人付き合いができなくなりそうで怖い。社会から隔絶される。社会に戻れなくなりそう。
・あくまでも苦手なのは、同じ中学校の同級生達。
他校の生徒なら平気だと思う。
【先生side】
・人見知りで人付き合いが苦手なナコさんは、同じような境遇の優しい子供達が通う学校か、最低限の人付き合いで構わない通信制の学校で、高校卒業の資格が得られる方が合っている。体力や精神面に問題があってもフォローしてくれるし、学力も気にしなくて良いですよ!
――平行線ですね。
高校では心機一転頑張りたいと思うナコVSナコが心配な先生方。
第三者目線で言えば、どちらも間違っていないというのが……問題でしょうか。
……あ、先にフォローさせていただきますが、私もナコも通信制の学校やサポート校への偏見はありません。サポート校への進学も考慮しながら進路を決めました。強いて問題を上げれば、それは学費の問題くらいでした(汗)
因みに、ナコの希望校は敢えて遠方の高校を選びました。
それも先生方には不安だったのかもしれません。
『三年間通いきれるのか?』と。
これに関しては私のせいなのですが……(汗)
その学校を選んだ理由は幾つかあります。
まず一つ目は、イジメられっ子だった私が自ら選択して通っていた母校だったという実績と安心感。
その学校がナコのやりたいことを叶えてくれる学校だったこと。
――そして、ナコが新しい学校生活をスタートさせるには、中学時代のナコを知っている同級生のいない遠方の学校を選ぶことこそが、一番重要だと思ったからです。
昔々は電車やバスで遠方の学校に通う子供達が多かったのですが、今は少子化の為か……近場の高校を選ぶ子供達が多いことにジェネレーションギャップを感じたのは余談です……!
中学の時に友達関係で失敗したからといって、高校でも同じようになるとは限らない。
どこの学校に進学しても、イジメがなくなるわけでもなければ、人見知りが改善されることもなれけば、友達が急に百人も沸いて出てくるわけでもない。
安全策を提案したい気持ちは分かりますが、たかだか一度の失敗で人生は終わりですか?
これ以上、失敗しないようにしてあげたいと思う先生の気持ちは十分に分かります。
教育者ならば、生徒の可能性を信じ、後悔しても先に進めるように選択肢を広げ、自分自身で選択をさせて欲しいなと、元イジメられっ子兼ナコの母親として、私は強く願います。
何度も言っていますが、先生方はとても優しく生徒思いな方々でした。
進学先が通信制の学院やサポート校を勧められたことへの文句でもありません。
ここでの問題は、ナコの意志を確認することなく、ナコの為を思って通信制の学院かサポート校だけを勧めて下さったことです。トゲトゲ。
私立や県立の受験資格がない状況だったならともかく、選択肢を限定しすぎじゃないですか?……と。
分かってますよ?先生方の気持ちはとーーっても良く分かっています。
ただ、何事も『やってみなければ分からない』。
結果論を押し付けるのが大人の役目ではありません。
挑戦したいという意思を尊重し、その結果をフォローすることか、親を始めとした大人がすべきことなのだと思います。
……よし!良いこと言って締めた!!
油断すると、丸っと愚痴になってしまいそうなので……かなりの冷却期間をいただきました。
&大人になってからのおたふく風邪はキツイ……。
――さて。
次回は『特色選抜(受験)』です。
授業にほとんど参加していないナコは評定が低いので、『特色選抜』という受験方法を選択しました。
その内容をサラリ(?)とお話したいと思います!
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