スクールカウンセリングと色々な選択②

カウンセリングや諸々の話し合いの末に、ナコが選択したこととは!?

――なんて、仰々しく言ってみたりして。


※SSR=『スクールサポートルーム』と呼んでいる学校もあるらしいですよ!


SSR(スペシャルサポートルーム)で生活するに当たって、ナコが選択したこと。

     ↓

①1日をSSRのみで過ごす。

②SSRを利用していることをクラスメートや友達に知られないようにする。

③給食は先生に配膳してもらう。

(食べ終わったら給食室まで自分で持って行く)


大まかに言えば上記の3点です。

意外と少ないですか?

それとも、『そこ!?』って思いますか?


ここまで決めるのにも、なかなかの時間がかかっているんですよねぇ……(遠い目)。


例えば①の『1日をSSRのみで過ごす』だと。

(1)授業は元のクラスで受ける。

授業が始まる直前と終わる間際に、担当の先生が送迎をしてくれる。

(2)好きな授業だけ参加する。

(3)部活だけ参加する。


――なんて選択もできるわけです。

ナコの先生方は(1)が一押しの提案でした。

実際、この選択をする場合が多いそうです。


……先生方の言いたいことは分かります。

『授業に参加できるから成績を心配する必要はないよ!この方法なら、休み時に友達と気まずくならないから大丈夫だよ!』……って。

なかなかにハードルが高い提案をするなーと、思うのは私だけですか?

そもそもクラスメートに会いたくないと思っているナコが選ぶはずがありませんよね。

同様に(2)と(3)も却下です。

学校に来ている。SSRにいることがバレるわけですから。


ナコにとっては②が最も重要で、【学校には通っても良いけど誰とも関わりたくない】のです。

最初の頃は元のクラスの下駄箱を利用してましたが、利用していると学校に来ているのが分かってしまうということで(気付くのが遅い……!)、途中からは外靴をSSRに持ち込んで、借りぐらしを始めました。


③に関しての先生の提案は、『自分の分の給食をクラスに取りに行く』です。

……これこそ一番出来るわけないですよね。

その理由は、ナコの分の給食がクラスに含まれているからですが……『うわ!授業にも出ていないのに、給食だけ取りに来た!』――と、思われますよね。

実際に思われなくても、ナコの立場からするとそう思われていると感じてしまうのです。


【完全お弁当】という選択もありましたが、料理がそんなに得意ではない私のお弁当よりも、給食の方が栄養が取れるので、ここは先生のご好意に完全に甘えさせていただきました。


SSRが存在する意味は、不登校児を減らすこと。学校に通うことを止めないようにすること。

ナコは学校に通い続けるために、自分で色々な選択をしました。


――その結果。

不満や愚痴は色々と聞かされましたが……2年生の1年間。体調不良時以外は普通に通い続けてくれました。

『学校に行きたくない』と一度も言わなかったナコはとても偉かったです!(親馬鹿)



次回は『進級。新しいクラス!?』です。

3年生になったナコはまた様々な選択をすることになります。



※誤字が多かったので修正しましたm(_ _)m

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