第5話 交渉、ゼプリオン。
独房には十日ほどいました。ここで私は弁護士も呼んでもらえず、インフルエンザが流行っているという理由で家族とも連絡が取れませんでした。
ここから私は赤杉氏の送ってきた謎の女性との交渉となります。独房には水を頼んだり、トイレ(尿瓶)を頼むために、看護師の携帯につながるスイッチとマイクにもなる小さなスピーカーがあります。私が交渉相手か、看護師かどちかかを希望すれば切り替わるようになっていました。
私が交渉人に言った理論の骨格はこうです。私はまず一筆は書かないとはっきり言いました。それでは私も赤星側も困ることになります。ですが私は一筆書いてしまったら、むしろ一生ここを出られないのではないかと思い、そう主張しました。さらには書いてしまえばこっちは反撃する手立てを失って、一生陰謀がもたらす嫌がらせらにあって危険である。ですからこうしましょう。最高の口約束をしましょうと言いました。
約束には三段階あるというのが私の主張でした。まず信用ができない、何の保証もない口約束の段階がある。次に赤星側の要望する書面による契約がある。だが一筆書いたしとても、私が約束を守る可能性はない。一筆書いたとしても、私には秘密をばらしてしまう自由意志があります。
最高の約束とは最高の口約束である。書面の契約の上に血と血で繋がった決して破られることのない最高の約束があるのだ。だからこの独房でイデオロギーの壁を超えた(私は左翼であり、彼は右翼です)永遠の誓いをしよう。
さらに言いました。この独房で私を試せ、と。
ここから私はさまざまな心理的攻撃の耐え、最終的にものすごく強い睡眠薬を飲まされ一晩中起きているということまでやらされて自由の身となりました。
私は次の諸条件を出しました。
・赤星に対して「意義申し立ての権利」(私の誤解。こんなものはない)は使わない。
・薬をやめて回復した経緯を黙っている。
・警察での名誉毀損は黙っている。
・友人たちの性犯罪を黙っている。
・女性に対して名誉毀損で訴えない。
・赤杉氏本人を訴えない。
・強制入院で赤星側を訴えない。
・将来作家になってもこれらのことは書かない。
・書いていないことを確認するために、スマホとPCの中身はウイルスでいつでも除いてもいい。
以上です。私の条件はあちら側にとって完璧だったようです。口約束ではありますが。
ここから私は予想していなかったのですが、すぐには退院できなかったのです。一般の入院扱いですが、看護師や医師、スタッフから明白な人権侵害を受けることになります。私はそれをまとめてありますのでぜひお読みください。これから日本では医療問題は人権問題として重要になってくるでしょう。
ちなみに私はこの入院の時点では、自分が治験に使われていたとはわかっていませんでした。お恥ずかしながら治験という言葉を知りませんでした。それゆえ赤杉氏は口約束で、何もわかっていない私を解放してくれたのでしょう。一筆書くにはどうしても、自分たちの秘密である、問題の確信、違法の治験があったと私に教えなくてはならないからです。
ですが問題はあります。私が薬をやめて良くなってしまった事実が残ります。横川医師は製薬会社に報告したでしょう。さらにはそこから治験の機構に送られ自閉症への薬に認可が取り消されてしまいます。
認可が取り消されれば今までの一回の処方につき数万円の保証をしなければなりません。月に一回でも年の十二回。それも患者は何年も飲んでいるのです。いったいリスパダールを飲んでいる発達障害の患者は日本全国でどれだけいるのでしょう。百万人はいるのではないかと私は推測します。
以前リスパダールの製造元のあるアメリカでリスパダールの訴訟の賠償金は8500億円というとんでもない額でした。認可が取り消されてしまえば、今度はそれ以上の保証しなければいけない患者が出てきます。
それだけでなく薬が飲めなくなれば患者はどうなってしまうのでしょう。私はなんとか断薬に成功しましたが、普通は簡単にはできません。副作用の苦しみは大変なものです。麻薬をやめるのと全く同じです。日本には向精神薬をやめさせてくれる専門家はほとんどいません。最近ようやく薬物中毒の治療施設であるナルコノンが日本にもできましたが、日本の法律では、ナルコノンは処方箋をやめさせることはできないようです。
薬をやめて良くなった経緯を誤魔化すには、事後的にやはり薬をやめた後また悪化したとしてもう一度薬を飲ませるしかありません。しかし一度やめてよくなった人間は二度と飲むはずはありません。リスパダールと同じ効果のある、ぜプリオンという持効性向精神薬(つまり注射です)をむりやり抑えつけて打つしかありません。
これがいままでの治験以上に恐ろしい強制治療であり、全陰謀過程を通して最も恐ろしい人権侵害であり、私はPTSDのフラッシュバックの苦しむことになります。
このゼプリオンという薬は少しお調べください。あまりに副作用で亡くなる患者が多く問題になっています。はっきりと劇薬に指定されています。一度打ってしまえば一定期間体に残り続けることになります。後から処理することなどできません。私の場合最後に打ってから半年ほど副作用が残りました。
病院側は私が断薬をして良くなった事実、つまり薬が効かないというエビデンスを揉み消せました。そして私は何とか退院してこうして元気に(永遠の口約束を破って!)週刊●●●様に告発文を書いています。
これで私が伊藤詩織さんであり、植草一秀先生であることに続いて、川田龍平氏でもあり、私がお伝えする内容が桁違いのとくダネだとご理解頂けたと思います。
かつての薬害エイズ級の医療訴訟に発展する案件であり、警察と県知事まで関わった権力犯罪就中共同謀議だともご理解頂けたでしょうか。
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