虹の向こう
走り続ける足が風を踏みつけた
空を映す瞳は青く輝き
振り抜く腕が宙を漕ぐ
焦げ臭い足跡も、
粘ついた重力も、
絡みつく影法師も、
悔恨も、
憧憬も、
安寧も、
何もかもを振り切って
体が跳ねる
雲を掴む
光を砕く
吼えて、叫んで、翔け昇る
尽きぬ衝動を頼りに
あの虹の向こう
見果てぬ地平の彼方へ
もっと高く
もっと遠く
もっと
もっと
もっと
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