間男のナニが抜けません(巻四「三宮の留守不義あり玉くきぬけざる事 さんぐうのるすふぎありたまくきぬけざること」)
寛文(1661~1672)の春の頃、江戸は京橋の近所に住むある者が、伊勢参宮に出かけた。
その留守中、妻が密かに間男と交合していた折、一物がどうしても陰部から抜けなくなった。
翌日の昼になっても閨から出てこないので、隣向かいの人々も知るところとなり、何事かとひそひそ話されるうち、隣町まで隠れなく知るところとなった。
「そんな珍しいことなら私も見てみたい」
話を聞いた人たちは我も見ん、人も見よと、家の周りに立ち集まること幾千、幾万人、限りを知らずという事態になった。
果てには町代などがやって来て、人払いなどしたので、夜になってようやっと事は治まったそうな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます