エピローグ3 正義執行と報復

「さて、今回。そちらの誰かから僕の妹とはいえ、義妹を攫ったという強迫まがいの手紙が届きましてね。その手紙には、報復が欲しそうな内容が書かれていましたので駆け付けたのですが・・・。慈悲を受け取るより先に、妹を返してほしいのですが?」

 この言葉の返事は無かった。つまり・・・。

「なるほど、慈悲を懇願する気は無い・・・と?」

「ち、ちがっ――!」

「反論は無いのか、なるほど。じゃあ、GO TO HELLしろ。貴様らは、僕の義妹を荒らしたから罰として粛清だ。粉微塵にしてあげるよ」

「ま、まって。待て!」

 ロアが指を鳴らすと、窓からレコン率いる特殊部隊7名が侵入してきてP90をログアテ・ボリストクティアに向けて乱射した。

「や、やめろおぉぉ‼――が、グ、ゴh‼‼」

「アーッ、ハハハ‼いい声だ、さぁてと。次は、・・・お前だ。学院で恥をかいた上に見せしめとして僕の妹を攫ったンだろう?それで、嫌がる中数人で犯したのか?」

「・・・――う」

「なんだ?慈悲か?今更か、遅いな」

「違う!全部、お前のせいだ!お前のせいで、父上と母上は恥をかいたンだ!」

「俺のせいだって?フッ、フフフ。ハハハ‼」

「な、何がおかしい⁉」

「全部、自分でした事だろ?退学も、普段温厚な俺を激怒にしたのも、父親が死んだことも」

 指を折り数えながら言っている途中で、切り込んできたのだが冷静に関節を決めて背負い投げをした。

「お前が負けた理由、天国でしっかりと考えておくことだな。・・・時間だ、あばよ」

「く、クソおぉぉぉぉ‼‼‼」

 ハンドガンの銃声が室内に反響すると同時に、銃口から白い煙が出て来た。

 そのまま部屋を出た所に、レコンが手足を縛られた状態のままのベルフィティアを救助してきた。

 幸い、何もされていなかった。ただ、誘拐されたという事だけを言っていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 翌日、男爵家は壊滅判定を国から認められた上にヴェルモンティア領のご令嬢を誘拐未遂にしたという事を裁判されて、ヴェルモンティア領の統治領になった。

 昼頃。

 元ボリストクティア領男爵の屋敷前にある広場にて、公開処刑を行った。生き残った執事やメイド達を首吊りの刑や刺刑しけいに処した。

 これが、俺なりの報復で且つ正義執行だ。

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