エピローグ1 潜入ミッション
後日、ベルフィティアの説教を長時間受けた後ロアは自室で寝ていた。
「失礼します!」
誰かが扉を勢いよく開けて入って来た、誰だ?
ゆっくり目を開けて欠伸をして、瞼を擦ると目の前にレコンが息を切らし左手に封筒を持ったまま立って居た。
「お、レコン。おはよう」
ベッドから出るといつものように着替えて、手紙を受け取った。そして中身を見ると真っ赤な文字で〈ベルフィティア・ヴェルモンティアは預かった。返してほしければ、1人でボリストクティア領まで来い〉と書いてあった。
「・・・悪戯か?」
「ベルフィティア様は、買い物に行くと言って外出してゆきました。それから3分後に悲鳴が聞こえた後、このような物が窓から――」
ベルフィティアがよく見に付けている、朱色の髪留めだ。
確か・・・、退学になったウザイケの出身領地は――。⁉
「そういう事か・・・。フッ、ハハハ!なるほど、何処までもクソ野郎な男だ」
「ろ、ロア様・・・?」
「レコン。ボリストクティア領までここからだと、どれくらいかかる?」
「半日を要しますが?」
「分かった。・・・ちょっと、
レコンはすぐに、部屋を出て行った。
ロアは外套を手に取り、自室の窓から外に出ると着地して走り出した。
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ヴェルモンティア領の南東に位置する諸島がボリストクティア領なので、港町で小舟を漕いで向かった。
対岸に着くやいなや、旅人に変装して領内に潜入した。
流石に関所を超えるのは危険があるので、大きく迂回をして超えていった結果。誰にも気づかれる事無く、無事に潜入出来た。
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