第19話オークション会場

_____商業ギルド主催のオークションが始まった。


様々な珍しい商品が出品され場が沸き立つ会場、初めてみる景色だった。


「わああ!すごいね!」


「・・・あんまり騒ぐなよ」


次々に商品が競売にかけられ、場が沸き立つ。目的のマスケット、という銃はまだ出てこない。


目的の銃が出るまでうつらうつらしながら待つ。


30分程だった頃だろうか、


「コバヤシ!出たよ!」


・・・!


「今回の目玉の貴重な遺物、マスケット銃です!」


あれか、と思い俺は様子を見る。


出品金額は・・・まてよ?


俺、この世界の通貨の数え方わからないぞ・・・。


「コバヤシ!早く買い取られちゃうよ!」


「すまないが・・・」


恥ずかしいのでスラ子の耳元にささやく。


「お金の数え方分からないの?」


「そうなんだ。スラ子はわかるか?」


「わかるよ!任せて!」


スラ子は妙に張り切って答えた。不安だが任せるしかない。


そう思った直後、


「金貨二袋、3000ギル!」


・・・!


ざわざわと場が沸き立つ、正気か?という目線を感じる。


「は、はい、かしこまりました。」


狂気の価格の落札だ。とざわめく中二人は安心していた。


_____のちに後悔することになる。












「貴様正気か!?」


何故かギルガメッシュ王は報告をすると爆笑された。


「すべての金貨を支払ったと・・・かしこまりました。コバヤシ様、マスケット銃は高くても1500ギルです」


「えっ?」


「そうかそうか・・・貴様、一斉討伐のリッチーの討伐に参加せよ。それで今回は不問にしてやろう」


「分かった・・・」


謝ったりしたら殺される。


「わああ!すごいお金沢山もらえるね!」


「ああ・・・今度通貨くらいは勉強するか・・・」


タダ働きを宣告されて、トボトボとギルドに向かった。


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